開幕から3連敗を喫した後は、3連続ドローとなって前節にようやくリーグ初勝利を揚げたシント・トロイデン。今節はアウェイで未だ勝ち点1で最下位のベールスホットと対戦。
シント・トロイデンのフォーメーションは3-4-2-1で、GKは小久保玲央ブライアン、CBのセンターに谷口、ダブルボランチが藤田譲瑠チマと山本理仁、左WBが小川諒也と日本人5人が先発に名を連ねた。対するベールスホットも同じ並びでスタート。
試合はややシント・トロイデンがボール保持で上回る流れで始まるが、守備時に山本と藤田が2人共相手のボランチにプレスをかけてしまうので、後ろのスペースがポッカリ空くことが多く、そこを使われてピンチになる場面が多い立ち上がり。
しかし前半10分、シント・トロイデンはCKからヴァン・ヘルデンが頭で流したボールを谷口が折り返し、パトリスのシュートはポストに当たったが、これをまた谷口が押し込んで先制点をゲットする。その後もシント・トロイデンは立て続けに決定機を作る。
32分には藤田がミドルも枠には飛ばせず。その藤田は33分に激しく相手と激突して倒れるが試合に復帰。42分にはパトリスがロングパスに抜け出し、GKと1対1も上手く防がれる。44分にはベールスホットがワンツーからシュートも小久保が防ぐ。前半ロスタイムには谷口が入れ替わられた相手を掴んでイエローカード。
後半はベールスホットが攻勢も、7分には相手のオーバーヘッドを小久保がしっかりキャッチ。13分には谷口のフィードから小川が1対1を突破、クロスのこぼれ球をブラヒミがシュートも相手のファインセーブ。24分にも小川のクロスからヘッドもGKがキャッチ。後半34分には藤田に代えて伊藤涼太郎が投入される。
その後も一進一退のままで来た後半40分、パトリスのパスカットからグラウンダーのクロス、これをベールスホットCBマティスがスライディングしたボールがゴールに入ってしまいオウンゴール。さらに43分、小川のクロスを相手がクリアしたボールを伊藤が拾い、右足でゴール左を撃ち抜くミドルを決めて、シーズン初ゴールとなる3点目。
後半ロスタイムの3分間も試合は動かず、そのまま0-3で試合終了。これでシント・トロイデンは連勝、順位を13位に浮上させた。
小久保、谷口は堅実なプレイ、小川は守備をこなしつつ後半は何度もオーバーラップからクロスを放って伊藤涼太郎の3点目につながる貢献。山本理仁はピッチを幅広く動いてリンクマンとして攻撃のリズムを作り出していた。
ただ藤田については、攻撃的な山本に対してアンカーの役割になっていたのだが、ポジショニングが悪くて人に引っ張られる事が多く、足も速くないので度々ボールに置いていかれるシーンが目立っていた。A代表で呼ばれるにはその辺がまだ課題だね。