開幕戦をドローで終えた同士の第2節。パルマは前節を同じメンバー、鈴木彩艶がGKで先発の4-2-3-1、ミランも同じフォーメーションでスタート。
試合はいきなり前半2分、パルマは左サイドへの展開からヴァレーリがオーバーラップしてクロス、ファーに入ったデニス・マンがダイレクトで決め、2試合連続ゴールで先制する。当然ミランは攻勢、9分にアーリークロスを入れるが鈴木が飛び出してしっかりキャッチ。
その後もミランがボールは支配、22分にはCKのハイボールを鈴木がキャッチ。30分にはミランのショートコーナーから、最後は至近距離でオカフォーがシュートも、鈴木が前に出てボールを弾く。直後にはパヴロヴィッチのヘッドも鈴木がハンドオフ。2分後にはCKからラインデルスのクロスに鈴木が触ってファーに流れる。
パルマは4バックがPAの幅より狭く中央を固めてミランの攻撃を耐え忍ぶと、前半ロスタイムにはカウンターからボニーが飛び出したミハイラにパス、GKと1対1になるが最後は相手DFに寄せられ、シュートはミランGKメニャンが足に当てて防ぐ。
後半早々、ミランはラインデルスがミドルもクロスバー。4分にもクロスからオカフォーがボレーもバーの上、プリシッチのボレーは鈴木がセーブと、ミランが立て続けにチャンスを作る。9分には左サイドからのドリブルに鈴木が飛び込むも、マイナスのボールで交わされるが失点にはならず。
その後はミランがボールを支配するも、パルマは何度かカウンターからチャンスを作る展開。するとミランは21分、左サイドでラファエル・レオンがドリブルで侵入、テオ・エルナンデスとのワンツーでレオンが折り返したボールをプリシッチに押し込まれ同点。鈴木にはノーチャンスな失点だった。
しかしパルマも、後半32分に自陣からのカウンターで左サイドをアルムクヴィストが抜け出し、折り返しをフリーのカンチェッリエーリが押し込んで勝ち越しに成功する。ミランは当然パルマゴールを攻め立てるが、パルマは人数をかけて守り鈴木の出番は意外と多くない。
42分のゴールへの浮き球も鈴木は難なくキャッチすると、後半5分間のロスタイムも鈴木に大きな出番はなく、そのままあっさり2-1で試合終了。ミランはシュートを17本放ったが、そのうち枠内シュートはわずか5本、パルマが良かったというよりミランが心配になる試合内容であった。
まあGKが目立つ試合は勝ってもあまり褒められないので、鈴木の出番が少なくて勝利したのは喜ぶべきではある。鈴木自身にとっても、ミランに勝利した事は一つ大きな自信になったのではないだろうか。