「小久保がチームを救い、山本が執念の決勝ゴール」パリ五輪サッカー男子 グループD 日本-マリ

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初戦のパラグアイ戦を大勝した日本は、イスラエルに引き分けたマリとの2戦目。日本のスタメンはGK小久保、DF大畑、西尾、高井、関根、中盤が荒木、藤田、山本、3トップが斉藤光毅、細谷、山田と3人を代えてきた。怪我をした平河はベンチ外。対するマリのフォーメーションは日本と同じ4-3-3-。

試合は日本がややボールポゼッションで上回る展開だが、マリは個人のリーチが長くてラストプレイが上手く味方に届かない。パラグアイ相手にはポストプレイが冴えた細谷もなかなかボールを満足にキープできない。

11分には上がった西尾がボールを奪われてカウンターからシュートを打たれるが小久保が右足で防ぐピンチ。日本は藤田譲瑠チマが相手の10番ジドゥにマークされてなかなかボールを触れず、逆に29分には後ろから相手を倒して藤田がイエローカードを受ける。

35分には斉藤のドリブルからのシュートはDFに当たってライン際でクリアされ、37分には日本が高い位置でボールを奪って藤田のスルーパスも荒木がコントロールをミスしてシュートまで行けず。45分にはマリのミドルを小久保がジャンプしてバーの上に逃れる。ロスタイムには西尾がイエローカード。

後半開始早々、斉藤が良い形でパスを受けてドリブルからシュートも相手に当たる。11分にはマリがボールを奪って11番が抜け出すも、高井が体を当てて倒してノーファール。12分には斉藤と荒木に代えて藤尾と三戸が入る。

マリは18分に縦パスから切れ込んだディアキテにシュートを打たれるが、小久保が左手1本で止める決定機。19分には山田に代えて佐藤が入る。26分にはマリのFKからドゥンビアがヘッドもゴールポストと、徐々にマリへと試合のモメンタムが傾き始める。

31分には右に流れた細谷から折り返しも、中の三戸が合わせきれずに相手がクリア。すると37分にカウンターからパスを受けた細谷が単独で左サイドを抜け出し、三戸がスルーしたボールを佐藤がシュート、これはGKに弾かれたが詰めた山本が押し込みゴール、日本が大きな先制点を上げる。

43分、日本は山本を下げて川崎を投入して逃げ切りを図る。しかし後半ロスタイム、相手のシュートをブロックしようとしたその川崎の腕にボールが当たったというVAR判定でマリにPK。ところがこれをドゥンビアがゴール左に外してしまい、日本は絶体絶命のピンチを免れる。直後には三戸が抜け出してGKと1対1も相手がセーブ、そして1-0で試合終了。

裏の試合でパラグアイがイスラエルに勝利したため、日本が勝ち点6、パラグアイが3、マリとイスラエルが1となったために、日本は最終戦を残して決勝トーナメントへと進出を決めた。しかも得失点差を考えると、ほぼ日本のグループ1位は堅い状況。

まあ個人のキープ力、突破力、リーチの長さ、決定機の数もマリが上だったが、小久保が失点を許さずゴールも山本が最後まで諦めず走りきったおかげで、全員の頑張りで手繰り寄せた勝利だった。イスラエル戦はターンオーバーで、準々決勝に向けてしっかり準備したい。

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