「最終個人TTも当たり前のように勝利、完全なポガチャル時代が到来」ツール・ド・フランス2024 第21ステージ

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パリ五輪開催のために、恒例のシャンゼリゼ周回ゴールは封印、今年のツールはモナコからニースまでの33.7kmで争われる個人タイムトライアルでのフィナーレとなった。

F1モナコGPで有名な海岸沿いのトンネルを逆走するスタートから、フランスに入ってパリ-ニースでもお馴染みの2級山岳エズ峠を超えてニースに下り、”英国人の遊歩道”プロムナード・デ・ザングレを往復してのゴールというコース。

序盤でトップタイムを叩き出したのはフランス人選手のレニー・マルティネス。勾配のあるコースでTTスペシャリストが苦戦、48分24秒というタイム差はその後1時間ほどの間、誰にも破られなかった。

次にタイムを更新したのがアロルド・テハダで、メルティネスのタイムを10秒更新。その後もしばらくは記録が破られず、ようやく次にトップになったのは総合9位のデレク・ジー。しかし8位のヨルゲンセンがそのタイムをすぐに更新する。

続くアダム・イェーツ、ミケル・ランダ、ジョアン・アルメイダは更新ならず。そしてビッグ3が登場、まずエヴェネプールが第1計測ポイントでデレク・ジーのトップタイムを36秒更新すると、ヴィンゲゴーはさらにそのタイムを19秒更新。

しかし最終走者のマイヨ・ジョーヌを着たポガチャルは、第1計測でヴィンゲゴーを7秒上回ると、その後も着実に差を広げ、ゴール地点ではなんと2位のヴィンゲゴーを1分3秒も更新する圧倒的なスピードでゴール。

これでポガチャルは3度目の総合優勝、ジロ・デ・イタリアとのダブルツールに花を添えるステージ6勝目。ここに来て完全な全盛期となった感があるポガチャル。まだ年齢も25歳と十分若く、当面はポガチャル時代が続きそうである。

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