「もはや誰もこの男を止められない」ツール・ド・フランス2024 第20ステージ

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今年のツール・ド・フランスも残すところあと2日。最終日のタイムトライアルを残した第20ステージは、ニースからコル・ド・ラ・クイヨールまでの132.8km。リゾート地ニースから2級山岳、そして1級山岳2つを経て最後は1級山岳コル・ド・ラ・クイヨールへの頂上ゴール。

アクチュアルスタートから逃げのアタックが繰り広げられ、山岳賞を確定させたいカラパスが、最初の2級山岳コル・ド。ブローの上りでパウレスに引かれて集団を牽引、いったんは14人の逃げが形成されたがUAEチームが追いついてしまう。するとすかさずマス、アルミライユ、そしてケルデルマンの3人がアタック。

2級山岳でポイントを逃したカラパスは、次の1級山岳テュリニの上りまでに集団へ追いつき、結局10人の先頭集団が形成され、メイン集団も逃げを容認して5分差となる。そして頂上ではカラパスがトップで通過する。そして3つ目の1級山岳コルミアーヌもカラパスが取り、これで山岳賞を確定させる。

最終1級山岳クイヨールの麓で逃げ集団とメイン集団の差は3分。逃げ集団の中ではマスがアタック、カラパスが追走するがケルデルマンやバルデは遅れてしまう。メイン集団では残り7kmを切った地点でエヴェネプールがアタックするが、すぐさまヴィンゲゴーとポガチャルが追いついて3人の集団に。そこへアルメイダが追いついて牽引、逃げ集団との差をどんどん詰めていく。

残り5kmを切るとエヴェネプールが再びアタックするが、ヴィンゲゴーがカウンターを仕掛けてポガチャルが追走、逆にエヴェネプールは遅れてしまう。そして2人は残り3kmで先頭に追いつき、マスはペースについて行けずに3人の先頭集団に。さらに残り1kmの地点でカラパスが遅れ、やはり最後はヴィンゲゴーとポガチャル2人の争いに。

こうなると、当然スパート能力で秀でるポガチャルが最後はヴィンゲゴーを突き放し、お約束のように今大会5勝目。明日は最後のタイムトライアルだが、果たしてそこでも勝利して大会6勝という記録で楚王号優勝を飾るのか、ヴィンゲゴーやエヴェネプールが一矢報いるのか注目である。

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