第7ステージは、ニュイ・サン・ジョルジュからジュヴレ・シャンベルタンまで、ブルゴーニュのワイン畑を走り抜ける25.3kmの個人タイムトライアル。
途中まではフランス人のヴォークランがトップをキープしていたが、タイムトライアルのスペシャリストであるカンペナールツがコンマ数秒の差でトップを奪い返す。その直後に有力候補のキュングがゴールするも、チェーントラブルで8秒及ばない。
そして終盤になって総合争いの選手が登場、まずはログリッチがカンペナールツのタイムを18秒上回ってトップに立つ。ヴィンゲゴーは最初の計測地点で一番早かったが、終盤になって徐々に失速、結局ログリッチから3秒遅いタイムでゴール、まだ本調子には戻っていない姿を露呈してしまった。
これでまたポガチャルが総合タイム差を広げるかと思われたが、そこに現れたのが第3の男、ヤングライダー賞ジャージを着るベルギーのエヴェネプール。第1、第2と中間計測を全てトップタイムで塗り替え、途中でポガチャルにタイム差は詰められたが、ラストはログリッチのタイムから実に34秒も上回ってゴール。
ポガチャルは終盤に追い上げたものの、エヴェネプールには12秒届かず2位でゴール。これで総合トップはポガチャルで変わらないものの、ヴィンゲゴーは1分15秒差で3位に後退、代わりにエヴェネプールがポガチャルと33秒差で2位に浮上、これで優勝争いはマッチゲームではなく三つ巴の争いになり、これからの戦いが楽しみになってきたのは間違いない。
