「エリトリア、エクアドルとステージも総合も史上初づくし」ツール・ド・フランス2024 第2・第3ステージ

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イタリアのチェゼナーティコからボローニャまでの第2ステージは、全体的に平坦ながらも終盤に最大勾配20%超えの激坂サン・ルーカを2度通過する曲者コース。

レースは早々に山岳賞ジャージのアブラハムセンを含む10人の逃げが決まり、メイン集団が9分差で追う展開。そして残り15kmを切って2度目のサン・ルーカの登りに入るところで、先頭が分かれてオリヴェイラ、アブラハムセン、ヴォークランの3人になり、頂上をヴォークランが40秒差を付けてトップ通過。

メイン集団ではUAEのイェーツが引っ張り、ラストでポガチャルがアタックすると、すかさずヴィンゲゴーが追撃したが、ログリッチやマイヨ・ジョーヌのバルデが遅れてしまい、2人とライバルの差は40秒ついてしまう。

そして先頭ではヴォークランが逃げ切ってステージ勝利、ポガチャルとヴィンゲゴーには最後にカラパスとエヴェネプールが追いついてゴール。バルデはそこから20秒遅れてしまい、マイヨ・ジョーヌは早くもポガチャルが手にする事になった。

第3ステージもイタリア国内、プレザンスからトリノまでの完全平坦ステージ。前のステージがハードだったのと、強い横風が吹く状況のために逃げる選手がおらず、リドル・トレックが率いて大きな集団を形成した状態で淡々と進行する。

残り136km地点の中間スプリントはピーダスン、フィリップセンの順で通過、その後も動きは無いまま残り70km地点になり、4級山岳のタイミングでグルリエがスパートするも、メイン集団がそのまま行かせるはずもなく30km地点で吸収、そのまま集団スプリントの体制に入る。

残り15km地点を過ぎると落車が相次ぎ、マチュー・ファン・デル・プールもメカトラで遅れる。ゴール前の直線で、さらにカヴェンディッシュとフィリップセンが絡む落車が発生とカオスな状況に。そして最後のスプリントではビニヤム・ギルマイが長い脚を見せてピーダスンを交わしてゴール。エリトリアに初のツールステージ優勝をもたらした。

総合では、同タイムながらカラパスが合計順位の差でポガチャルを上回ってまさかのマイヨジョーヌ。こちらもエクアドル人として初めてのイエロージャージ着用という珍しい結果となった。

今日の第4ステージは、早くもアルプス超級山岳ガリビエ峠を超えて降りきった地点がゴール。優勝を争う各チームのエースの中で厳しい選別が行われるステージになる事は確実だろう。

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