7月24日から開幕するパリ五輪サッカー男子のメンバー発表前、最後のテストマッチ。アメリカに遠征しての2連戦、非公開の1試合目を1-0で勝利した後の2試合目。
日本のフォーメーションは4-3-3、GK小久保、DF大畑、高井、西尾、半田、中盤が荒木、藤田、山本、ウイングが斉藤光毅、三戸、1トップが藤尾のスタメン。対するアメリカは4-1-4-1の形。
いきなり前半5分、日本が中盤でボールを奪って斉藤光毅が飛び出し、PA内での折り返しがSBレイノルズの腕に当たってハンドの判定。PKを藤尾がきっちり決めて日本が幸先よく先制する。
その後も日本がボールを支配、斉藤光毅を中心にチャンスを量産。アメリカはボールを奪ったらとにかく徹底的にロングボールを放り込む攻撃一辺倒。21分にはスローインからのこぼれ球をアメリカがシュート、至近距離で顔面ブロックした山本が倒れ、川崎と交代するアクシデント。
35分ごろから、それまではベタ引きだったアメリカが高い位置からプレスをかけるようになる。しかし日本も40分にカウンター、3対2の状況から攻撃参加した藤田が左からフリーでシュートも右に外れてしまう。
アメリカはロスタイム2分に、ブースのロングスルーパスからヤウが日本のDFラインから抜け出すも、小久保が前に出てスライディングでクリアのファインプレー。そのまま0-1で前半を折り返す。
後半から、日本は藤尾と斉藤光毅に代えて、細谷と平川を同じポジションで投入。4分には相手のバックパスを拾った細谷が後ろからジマーマンに倒されるも、レッドにはならずイエローカード。荒木の巻いたFKはGKシュルテに弾かれる。
23分には相手の浮いたパスを平川がインターセプト、ボールを受けた藤田が持ち込んでシュートもゴール左に外してしまう。24分には荒木に代えて佐藤、三戸がインサイドハーフに下がる。その直後に、三戸がドリブルで持ち込みシュート、シュルテが弾いたボールを細谷が押し込んで日本が追加点。
32分にはまたアメリカのロングパスに小久保が出てカット。36分には大畑に代えて関根が左SBに入り、三戸に代えて佐野航大が入る。その後も日本が試合をコントロール、そのまま0-2で試合終了。
アメリカは北中米カリブ海予選で優勝、パリ五輪の出場権を獲得しているチームだが、内容的にも日本が完勝して順調には見える。ただ、前半はプレスが甘くて一気にDFラインまで持ち込まれるシーンがあり、やや不安が残る面もあった。
OAで既に遠藤が内定しているそうだが、アンカーが藤田1人では心もとないので妥当なところか。あとは細谷とターンオーバーできるFW、カバーリング能力が高いCBが1名ずついれば、本番は何とかなるかもしれないね。