ここまで51試合無敗とすさまじい快進撃を見せていたレヴァークーゼンを止めたのは、ヨーロッパリーグ決勝で対戦したアタランタ、しかもスコアは3-0の完勝というまさかの結果となった試合。
レヴァークーゼンの3-4-1-2に対してアタランタは3-4-2-1、アタランタの狙いははっきりしており、レヴァークーゼンの3バックに対して3トップがプレッシャーをかけ、中盤に対しては完全マンマークで、レヴァークーゼンのビルドアップを封じ込める事。
そしてボールを奪ったら徹底的に1トップのスカマッカをDFラインの裏に走らせてロングボール。アジアカップで日本が対戦したチームと同じく、アタランタはポゼッションチームに対する定石を徹底させていた。
アタランタは13分に、CKからマイナスの折り返しに対してファーにいたパラシオスがボールウォッチャーになってしまい、裏から飛び出したルックマンが前に出て押し込み先制すると、26分にはバイタルで受けたルックマンがカットインからファーに流し込むシュートを決められるなど、たった2つのチャンスで2点を奪う効率の良さ。
後半はレヴァークーゼンがサイドを高く上げて攻撃の基点を作るのだが、アタランタは中をしっかり固めつつ要所をプロフェッショナルファールで止めて相手のリズムを上手く寸断する。
すると後半31分に、アタランタのカウンターからルックマンが右サイドでパスを受けると、またカットインと思わせて今度は縦に突破、そのまま左足でゴール上に決めて、ヨーロッパリーグ決勝史上初のハットトリック、これで完全に勝負は決まってしまった。
ここまで何度も奇跡を起こしてきたレヴァークーゼンだったが、その後はあまり反発力を見せる事無く、そのままスコアは動かず3-0で試合終了。下馬評は圧倒的にレヴァークーゼンだっただけに、まさかの結果でアタランタが優勝を飾った。