イタリア・セリエAも残り2試合。7位のラツィオは、今シーズンの優勝を既に決めているインテルとアウェイのジュゼッペ・メアッツァで対戦。
ラツィオのフォーメーションは3-4-2-1で、鎌田は右のシャドーでザッカーニと並んで先発、1トップはカステジャーノスが入る。インテルは3-1-4-2で、2トップはテュラムとラウタロ・マルティネス。
試合はいきなりテュラムがダイレクトパスに抜け出しシュートも、ラツィオGKプロヴェデルがファインセーブ。4分にはラツィオが鎌田のアウトサイドのパスからカステジャーノスが切れ込んでシュートが決まったかに見えたがVARでオフサイド。
その後はホームのインテルにボールを支配されるが、14分に鎌田が相手のパスミスを拾い、カステジャーノスがパスを受けてシュートもGKに当たってしまう。この後ぐらいから、鎌田は中にポジションを取ってインサイドハーフのような位置でプレイ。
27分過ぎにはインテルのディマルコが連続でシュートも、プロヴェデルがどちらも腕1本で弾いてゴールを許さない。逆に32分、ラツィオがGKのキックからカウンター、いったんボールをインテル陣内で回し、ロヴェッラからボールを受けた鎌田が前にボールを持ち出し左足を一閃、強烈にスライスがかかってゴール左に決まりラツィオが先制する。
35分にはまだ鎌田がパスカット、ドリブルからザッカーニにパスをしてシュートもサイドネット。そこからはまたインテルがラツィオを圧倒するも、何とか耐えきって前半を終了する。
後半3分、鎌田の右サイドへの抜け出しにパスが通り、カステジャーノスに折り返しもシュートまで行けず。13分にはインテルのバレッラがクロスにヘッドもまたプロヴェデルがセーブ、直後のCKではラウタロ・マルティネスのヘッドがゴールポストと立て続けにインテルの決定機。
ラツィオは後半27分に鎌田とザッカーニを下げて、フェリペ・アンデルソンとルイス・アルベルトを投入。後半40分にカステジャーノスがカウンターから抜け出そうとしたが、何とかパヴァールがカバーに戻ってスライディング。
すると後半42分、右からのFKにファーに飛び込んだダンフリースがヘディングを叩き込み、とうとうインテルが同点に追いつく。ロスタイムもサンチェスのシュートなどインテルが攻勢を見せるが、試合はそのまま1-1のドローで終了。
鎌田は後半にやや息切れしてしまったが、それまでは完全にチームの舵取りをする大黒柱として活躍。こんなアウトサイドを使う選手だったかというぐらい、トリッキーなプレイを出す余裕が出てきた。上位のユベントスがコッパ・イタリアに優勝、アタランタがEL決勝に残っているため、ラツィオが来期の欧州戦には加われそうで、鎌田が残留する可能性はかなり高くなったのではないだろうか。