「選手任せのおかげで鎌田は完全にチームの指揮者」イタリア・セリエA第36節 ラツィオ-エンポリ

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イタリアのセリエAも残り3試合。現在7位と欧州戦とは勝ち点1差につけている状態で、17位のエンポリとホームで対戦。

ラツィオのフォーメーションは3-4-2-1で、鎌田はゲンドゥージとダブルボランチを組んで先発。3トップはインモービレ、フェリペ・アンデルソン、ザッカーニの並び。対するエンポリは3-1-4-2の形。

守備時に5-3の形で数的優位を作るエンポリに対し、ラツィオはボールは保持しているけど効果的な攻めがなかなか作れない。鎌田は時折アンカーの位置に下がってボールを受け、正確なパスでビルドアップを試みる。

10分には鎌田がPA左でワンツーから抜け出し、丁寧な折り返しもシュートは相手に当たる。20分には鎌田のダイレクトパスがミスになり、バストーニにミドルを打たれるが幸いにもバーの上。

24分には鎌田のアウトにかけたスルーパスからインモービレが抜け出すが、ボールが足元に入ってシュートまで行けず。直後にも鎌田の縦パスから最後はインモービレがGKに引っ掛けられて倒れたように見えたがノーファール。

逆に35分、ゲンドゥージのトラップミスを拾われ、最後はフリーのカプートがシュートもラツィオGKマンダスがファインセーブで命拾い。40分にもPAすぐ外からミドルシュートを打たれるがこれもバーの上、45分にもPA内からフリーでシュートも枠外と、エンポリが立て続けに決定機。

そのまま前半を終わるかと思われた前半ロスタイム3分、ラツィオはCKから何故かドフリーになっていたパトリックがGKの前で押し込み、前半は全く良いところが無かったラツィオが1点をリードして前半を終了する。

後半も試合のペースは変わらず、20分にフェリペ・アンデルソンとゲンドゥージ、インモービレを下げてロヴェッラとベシーノ、カステジャーノスを入れる。25分には鎌田の強烈なミドルシュートもGKがキャッチ。41分にはエンポリがCKからヘディングもマンダスが弾く。

鎌田は後半43分にカタルディと交代してお役御免。すると44分にスローインからの展開から最後はベシーノがゴールを決めてラツィオが勝利を決める追加点。その後はエンポリにもチャンスはあったがスコアは動かず2-0で試合終了。

結果的にはラツィオの完勝ではあるが、ぶっちゃけ内容的にはエンポリとそれほど出来は変わらなかった。おそらくトゥドール監督の戦術は選手任せな部分が多くて、技術がある鎌田にとってはボールが集まってやりやすいのだとは思うが、決まった形が無いのでどうしても単発の攻撃になってしまう。次は優勝を決めたインテルとの大一番だが、本当の真価が問われる試合になりそうだ。

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