「まさに”スミ一”、北朝鮮にホームでアップアップ」2026W杯アジア2次予選 グループB 日本-北朝鮮

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戦術は選手に丸投げ、代表招集の度に一から作り直しの森保ジャパンだけに、今回の試合に対する期待度は最初から低かったのは確かだが、これまた想像以上にひどい内容だったね。

日本のフォーメーションは4-2-3-1で、GK鈴木彩艶、DF伊藤洋輝、町田、板倉、菅原、ボランチが田中碧、守田、2列目が前田、南野、堂安、1トップが上田。対する北朝鮮は4-4-2で臨んできた。

試合開始直後の前半2分に、日本は右サイドを崩して最後は折り返しを田中碧のゴラッソで先制、その後しばらくは日本のペースが続いたものの、堂安の決定機は相手GKのナイスセーブに阻まれ、徐々に日本は攻撃の勢いを失っていった。

そして後半から北朝鮮が選手を2枚替え、2分には相手にシュートがゴールポストに当たってペク・チョンソンに押し込まれたかに見えたがファールがあった判定で命拾い。しかしこれで勢いが出た北朝鮮に対し日本は防戦一方。最後は遠藤と谷口を入れて5バックにして何とか逃げ切った。

まず問題だったのは、いつもの事だがビルドアップが全く機能しなかった事。日本がDFラインでボールを持ったときは、守田がアンカーの位置に下がって南野と田中碧がIHで横並びの4-3-3の形になっていたのだが、守田が2トップに挟まれてボールを受けられず、IHは相手のボランチ、3トップが4バックのマークを受けているため、全くボールの出しどころが無かった。

こういう時は、DFラインがボールを動かしてSBが釣瓶の動きで高い位置に上がって基点になるのが常識なのだが、それが出来ていたのは前半まで。後半は低い位置でボールをもらって右往左往するだけ。ひたすら自陣で安全にバックパスをするだけになってしまった。

以前の森保ジャパンなら、伊東や三笘が個人で突破して縦のスペースを作り出していたのだが、今はオンザボールで何かが出来る選手がおらず、上田や前田が動き出してもボールは出て来ず、南野は密集の中で孤立、堂安は縦を切られるとスローダウンと、攻撃のスイッチになれる選手は皆無だった。

こりゃ北朝鮮のホームでは普通に負けるなと思ったら、何と土壇場で北朝鮮のホームで開催不可との申し入れがあり、会場が白紙になってしまった。日本にとってはラッキーではあるが、せめて勝敗よりも内容で語れる試合をしてもらいたいところである。

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