「退場のピンチをはねのけ、クラブ史上初のベスト4進出」アジア・チャンピオンズリーグ準々決勝 第2レグ 横浜Fマリノス-山東泰山

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山東ホームでの第1戦を2-1で勝利して折り返したACL準々決勝。横浜のフォーメーションは4-2-3-1で1トップがアンデルソン・ロペス、2列目がマテウス、植中、エウベルの並び。対する山東は4-4-2で、1戦目は出場しなかったブラジル人FWクリザンが2トップの1角に入った。

試合の序盤は横浜がボールを保持、サイドでトライアングルを作ってビルドアップ、山東陣内でプレイする時間が続く。前半6分にはマテウスのクロスに植中がヘッドを放つもGK正面。その後もボールは保持するが決定機が作れない。

ようやく15分にマテウスがシュート性のクロスも山東GK王大雷がセーブ。18分にはクロスからアンデルソン・ロペスが合わせるも王が防ぐ。直後にカウンターから山東にフリーでシュートを打たれるが枠外。

24分にはゴール正面から永戸がFKもGKがキャッチ。32分には山東がCKからフリーでヘッドも枠外で命拾い。終盤は山東がペースを握り、横浜が守る時間帯が続く。40分にはマテウスが怪我で退いて宮市が入り、44分には永戸がイエロー、ロスタイムにはゴール前で山東にFKを与えるも、何とか前半をスコアレスで折り返す。

横浜は後半になっていきなり2分に、永戸がアフターで相手の足を蹴って2枚目のイエローで退場してしまう。その後は4-4-1の形にして横浜は防戦一方、DFラインを上げられずにセカンドボールを支配されるが、GKポープ・ウィリアムの奮闘で何とか耐え続ける状態。

右サイドに飛び出し、フォローに入った山根がパスを受けてスッと前に出てからの絶妙なクロス、ファーで待ち構えていたアンデルソン・ロペスが右足アウトにかけるボレーを決めて大きな先制点。

そして後半37分に、VARで宮市が抜け出して足を引っ掛けられたシーンがDOGSOと判定され、コ・ジュンイが一発レッドとなり両チームが同数となる。これで余裕が出た横浜は、アンデルソン・ロペスを下げて逃げ切り体制。そのまま最後まで失点を許さず、アグリゲートスコア3-1で横浜がベスト4へと進出した。

45分間を10人で戦う事になった時にはさすがに横浜も苦しいかと思ったが、山東のエースであるクリザンが復調していなかった事がラッキーだった。準決勝は東アジア同士の決勝戦、相手は強敵の蔚山だが、何とか勝ってほしいね。

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