「森保ジャパンで古橋が活躍できない理由と同じ」スコットランド・プレミアリーグ第28節 マザーウェル-セルティック

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昨年の冬に、横浜Fマリノスからセルティックに移籍した岩田智輝選手。ロジャース監督に交代した今シーズンは怪我の影響もあってなかなか出番をもらえなかったのだが、最近は主力に復帰したという話を聞いて、前節のマザーウェル戦を見てみた。

岩田は4-3-3のアンカーのポジションで出場。アンカーというとやはりリバプールの遠藤と対比してしまうのだが、プレイスタイルは遠藤と良く似ていて、この試合ではマザーウェルのベースにマークされていたので、ビルドアップでなかなかボールを受けられなかったが、ボールを受けた時には少ないボールタッチでミス無く周りの選手にパスを繋ぎ、時折鋭い縦パスを入れていた。

ただ、守備に関しては遠藤ほど積極的なデュエルは仕掛けなくて、間合いを詰めてもタックルには行かずにステイする事が多いので、ステップアップでスコットランドより上を狙うのであれば改善が必要な点だろう。

まあ岩田個人どうこうよりも、この試合は最終的に逆転で勝ったとは言え、セルティックのチーム自体がちょっと酷かったね。ちょうど森保ジャパンと同じで、チーム全体の連携や共通理解が無くて、各選手がボールを持ってから次にパスを出すまでいちいち考える時間が必要になっている。

当然、中は狭くて使えないので、サイドからボールを回していくしか無いのだが、形がSBがボールを持ってからウイングの前田が縦に走って相手SBの裏を狙う攻撃しか無く、サイドチェンジなどで相手の守備陣形を動かす揺さぶりが無いため、古橋が動いてボールを引き出すスペースが全く無い。結局、古橋は2度ほどシュートの場面は作ったが、ポステコグルー監督時代からするとあまりにもボールを触る回数が少ない。

後半から、古橋は大柄なアダム・イダに交代してしまったのだが、そのイダが後半6分に左からのクロスを高さで勝ってヘディングを決めると、その後も前線でのポストプレイでセルティックのリズムを作り、ロスタイムにはチームを救う逆転ゴール。これで古橋の立場はさらに苦しくなってしまった。

もしスパーズに取られる前に、横浜Fマリノスから日本代表にポステコグルー監督を招聘出来ていたら、古橋も日本代表のエースになっていたかもしれないね。代表では森保監督、クラブではロジャース監督と、古橋を活かせない監督の板挟みになってしまった現状、果たして古橋はこれからどういう選択をするんだろうか。

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