「森保ジャパンの二の舞い、負けなかった事だけが救い」パリ五輪サッカー女子アジア最終予選 第1レグ 北朝鮮-日本

スポンサーリンク

パリ五輪の出場権をかけた、女子サッカーの最終予選。アジアの出場枠は2つで、日本は北朝鮮とホーム&アウェイで2試合を戦い、成績で上回ったほうが出場権を獲得する。第1戦はアウェイだが中立地のサウジアラビア、ジッダでの試合となった。

日本のフォーメーションは4-3-3で、GK山下、DF古賀、南、高橋、清水、アンカーが熊谷、IHが長谷川と長野、3トップが田中美南、植木、藤野という先発。北朝鮮は5-4-1の形で臨んでいる。

試合は日本がボールポゼッションで優位に立ちながらも、アタッキングサードでなかなか良い形で攻撃をさせてもらえない。逆に14分、一発のパスから北朝鮮がシュートもGK山下がセーブ。26分にもDFのミスからシュートを打たれるもまた山下が防ぐ。

北朝鮮は、日本の縦パスに対してのカバーが素早く、個人で打開が難しい日本は攻撃の糸口を掴むことが出来ない。42分にようやく日本はスローインから相手のクリアを拾った田中美南が強引にシュートもGKに防がれる。

後半は北朝鮮が前に出てきて、開始早々にカウンターからあわやフリーでシュートのピンチを作られる。6分にもCKからシュートを打たれるも山下がキャッチ。13分にも日本のクリアミスから決定的なシュートを浴びるが枠外で助かる。

その後も北朝鮮のフィジカルに押されて守勢に回る時間帯が続く。25分に日本は長野と熊谷を下げて、清家と谷川を投入する。しかし28分にクロスからフリーでヘディングを打たれるもクロスバーに当たって命拾い。

後半37分、日本はようやく連続攻撃を見せるものの、CKからの攻撃は得点につながらず。その後も北朝鮮に要所をデュエルで制され、ロスタイムにカウンターのチャンスはあったがクロスをクリアされスコアレスドローで試合終了。

なでしこジャパンの選手も海外組が増えて来たのだが、選手のスキルは向上してもチームとしての連携、コンビネーションが出来ておらず、ボールを奪ってから誰がどう飛び出してボールを繋ぐかの共通意識が無く、カウンターのチャンスでも良い形がほとんど出せず、遅攻ばかりでゴール前でフリーになる決定機は皆無だった。

守備でも後半は4-3-3のプレスが上手くはまらず、北朝鮮にフリーでロングボールを打たれ、フィジカル負けしてセカンドボールを拾われ、ずっと劣勢に立たされる展開は、アジアカップの森保ジャパンと全く同じ症状である。

アウェイ扱いとはいえ第3国でやってこの内容では、ホームでの第2戦目で勝てる道筋が見えない。森保ジャパンと違ってGKが安定しているのだけが救いだが、果たしてここからどう立て直していくのだろうか。

タイトルとURLをコピーしました