「ヴィッセル神戸、J1初優勝おめでとう!」J1第33節 ヴィッセル神戸-名古屋グランパス

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前日の試合で勝ち点差2で2位の横浜Fマリノスが引き分けたため、この試合に勝利すれば優勝が決まるヴィッセル神戸。フォーメーションは4-2-3-1で、大迫の1トップに左SHが武藤、山口蛍は怪我でベンチスタート。対する名古屋グランパスは3-4-2-1の形で1トップがユンカー。

試合の序盤は一進一退、どちらもコンパクトに守る守備を嫌って長いボールを前線に入れてセカンドボールを狙う展開。すると前半12分、スローインから浮いたボールを大迫が収めてDF裏へ浮いたパス、これに反応した井手がファーポストに流し込んで神戸が先制する。

さらに2分後、左サイドに流れた大迫に佐々木からサイドチェンジが渡り、縦に仕掛けての折返しを武藤が押し込んで神戸が大きな追加点。その後は神戸が重心を後ろに移し、名古屋がボールを支配する流れになり、武藤にやられていた久保を森島に代えてテコ入れを図る。

神戸は29分に佐々木が前からプレスをかけて相手のミスを誘って奪い、そのままシュートもゴールを外す。逆に30分、名古屋はDFのクリアからユンカーがオフサイドぎりぎりで抜け出し、長い脚で押し込んで1点差。

42分には右サイドを突破した森下がシャペウで抜いて折返しをユンカーが飛び込むも山川がブロック、直後にはショートコーナーから和泉のクロスを中谷がヘッドで流すもわずかに左へ外れるなど、名古屋が立て続けの決定機。

神戸は後半5分に佐々木からパトリッキに交代、武藤が右SHに移る。これで勢いを付けた神戸がやや押し込む展開。さらに13分に山口蛍が入り、4-1-4-1の形に変更する。17分には大迫がPA右でパスを受け、クロスに武藤が飛び込むもDFに当たる。

23分にはフリーの初瀬からのクロスを大迫が胸トラップからシュートも決められない。29分にも一発のパスにパトリッキが抜け出すも、シュートはバーの上と、神戸はなかなか試合に止めを刺す事が出来ない。逆に31分、左からのクロスにフリーの前田が合わせるもクロスバー、神戸は九死に一生を得る。

最後は名古屋が神戸ゴールを攻め立てるが、神戸も人数をかけた必死の守りで対抗、名古屋は最後まで得点を奪うことが出来ず、そのまま2-1で試合終了、神戸が悲願のJ1初優勝を達成した。

神戸は大迫のポストプレイとテクニックを軸に、武藤、酒井高徳、山口蛍と、元日本代表クラスのメンバーを揃え、世界レベルのインテンシティとハードワークという、今までのJリーグには無かったクラスのチームを作り上げたと言える。ここにマタを上手く組み込んでもらって、さらにレベルアップしたサッカーを期待したい。

ともかく、選手や関係者、サポーターの皆さん、J1初優勝おめでとう!

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