「遠藤は孤立しながら奮闘、リバプールはバタバタの勝利」カラバオカップ 4回戦 ボーンマス-リバプール

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リバプールがカラバオカップのベスト16で対戦する相手は、プレミアリーグで現在17位のボーンマス。前線はガクポ、ソボスライ、サラーの3トップで、遠藤はジョーンズ、エリオットの下でアンカーとして先発。対するボーンマスは4-2-3-1。

ホームのボーンマスは、試合開始から前線がハイプレスをかけて、リバプールはなかなかビルドアップをさせてもらえない。遠藤にもしっかりボランチのビリングがマークに付いていて、ポジショニングに苦しんでいる。

しかもリバプールはCB2人が前の試合から変わっているので、前線がプレスをかけてもラインの連動が少なく、中盤に大きなスペースが空いて遠藤が孤立、前節はアレクサンダー=アーノルドが偽SBになってフォローしてくれたが、この試合はインサイドハーフの2人は攻撃参加したまま、仕方なく単独でボールホルダーに仕掛けて交わされる場面が目立つ。

13分ごろには、ボーンマスがリバプールの中盤に空いたスペースを使って、楽々とサイドからクロスを上げられるシーンが連続するも、立て続けにGKケレハーがナイスセーブで何とか失点は免れる。

リバプールも27分にニアゾーンをソボスライが抜け出し折返しをエリオットがシュートもGKにキャッチされる。その直後にはゴール前でのこぼれ球を遠藤がボレーもビリングのカバーに阻まれる。しかし31分、CKからのこぼれ球をエリオットがシュート、コースが変わってGKが弾いたところをガクポが押し込みリバプールが先制。

33分には遠藤のキープからサラーへパス、シュートはGKにキャッチされる。このあたりから、ようやく遠藤も試合のペースに慣れて来たようで、ポジショニングやプレイの判断に迷いが少なくなる。

しかし後半開始からはボーンマスが前に出て来て、遠藤がプレスに行っても止めきれずにボールを回されて後手を踏むシーンが復活する。5分には遠藤のヘディングクリアが相手に渡ってシュートまで行かれずが、何とか右に外してくれて失点には繋がらず。12分にもケレハーとジョーンズの息が合わずにPA内で相手に拾われるが、何とかマティプがブロックとドタバタ状態。

ここでリバプールは遠藤、エリオット、ジョーンズを下げてアレクサンダー=アーノルド、マカリスター、ヌニェスを投入するもボーンマスの猛攻は止まらず、19分にCKからファーでフリーになっていたクライファートが頭で押し込んで同点。

しかし後半25分、ヌニェスが左サイドに流れてボールを受け、カットインからファーに巻いて落とすスーパーゴールでリバプールが再び勝ち越し。その後はどちらにもチャンスはあったが得点は最後まで動かず、そのまま1-2で試合終了。リバプールはウェストハムとの準々決勝へ進出した。

遠藤は60分で交代してしまったが、代わりにアンカーでプレイしたアレクサンダー=アーノルドが良かったわけではなく、チームとしての守備の問題に引っ張られた感はある。攻撃面では徐々に良い面を見せているだけに、もっと守備についての共通理解が進む事を期待するしか無い。

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