ここまで2試合を連勝と上々のスタートを切った川崎は、アウェイでタイのパトゥム・ユナイテッドと対戦。パトゥムのフォーメーションは3-1-4-2で、元札幌のチャナティップが右のインサイドハーフで先発。川崎は4-3-3で、前線はレアンドロ・ダミアン、マルシーニョ、家長を並べた形。
試合はまずホームのパトゥムがFWのダニーロ・アウヴェスにボールを集めて強引に突破する攻撃でリズムを作る。川崎はその攻撃を何とか凌ぐとポゼッションで盛り返し、14分に家長が右サイドをオフサイドギリギリで抜け出し、折返しを遠野がGKの股を抜くダイレクトシュートを決めて川崎が先制する。
その後はパトゥムが攻勢に出て、29分にはダニーロ・アウヴェスがゴール前に抜け出し、シュートコースが空いていてピンチになったが、相手のミスに助けられる。40分を過ぎると川崎は足が止まって自陣のゴール前で引きっぱなしになる。するとロスタイムに右からのクロスにセルゲーエフがファーに流れながらコースを突くヘディングを決めて同点。
川崎は後半から遠野に代えて瀬古を投入。パトゥム陣内に攻め込む展開、5分には前線でのポストから横パスを家長がシュートも浮いてしまう。しかし7分、左からマルシーニョが残してクロス、これは相手がクリアしたが橘田がダイレクトで強烈なボレー、GKがキャッチしようとしたが勢いが勝ってゴールイン、川崎が再び勝ち越す。
後半20分ごろに川崎が押される展開になったが、23分に左サイドを抜け出しドリブルで2人をぶち抜き、最後はGKの下を抜くシュートを決めて川崎が3点目。ここでゴールのマルシーニョとレアンドロ・ダミアンを下げて、宮代とゴミスを入れる。
これで心が折れたのかパトゥムの足が止まり、川崎が楽に試合をコントロール。相手も3人を入れ替えて戦況の変化を狙うが、32分にCKでGKの前に入った大南がヘディングを決めて4点目。
このまま川崎が楽勝かと思われたが、ロングボールをキャッチしたチョン・ソンリョンが、足を上げてプレスに来た相手を蹴ったという謎の忖度判定でPK、これをカルドゾに決められ2点差。さらに41分には大南が変な足の付き方をして立ち上がれず。さらに途中交代のジェジエウ、高井とピッチに入る前に謎のイエローを出される始末。
ロスタイムはパトゥムがロングボールを前線に集めるパワープレイを仕掛けるが、何とか最後まで守り切って2-4で試合終了、川崎はアウェイで勝ち点3をゲットしてグループリーグ3連勝を飾った。J1ではあまりパッとしない成績の川崎だが、ACLでは好調。ちょっと前まではJリーグで強いのにACLで勝てないチームだったのに何とも不思議なものである(笑)。