アジア大会のベスト8で日本が対戦するのは北朝鮮。日本はU-22の選手なのに対し、北朝鮮はレギュレーション通りU-24＋OA3人という構成。
日本はミャンマー戦から8人を交代、GK藤田、DF奥田、馬場、山崎、吉田、MF佐藤、谷内田、松村、松岡、FWが西川、内野の4-4-2。
北朝鮮はフィジカルを全面に出すサッカーで、ボールを奪ったらスピードに乗った飛び出しに威力があり、日本は序盤から押される展開。特に日本はDFからの縦パスをことごとくカットされて自らリズムを失っている。
24分に奥田のオーバーラップから折り返しを佐藤がシュート、GKに防がれたが初めてのチャンス。25分を過ぎると北朝鮮のペースが少し落ちて、日本が高い位置でボールを持てるようになる。34分、不用意な谷内田のバックパスミスからミドルを浴びるが、藤田がファインセーブ。
後半、日本がボールをキープする流れで始まると、5分に馬場から佐藤ヘ大きなサイドチェンジ、クロスに内野が競ったボールが相手に当たってオウンゴール、日本がラッキーな形で先制する。11分には西川がワンツーから仕掛けて内野と絡んで惜しいシーンを作る。
25分に日本はカードをもらっている谷内田に代えて重見が入る。ところが後半28分、北朝鮮の前線に入ったボールの折返しをダイレクトでシュートを決められ同点。しかし直後の33分、西川の飛び出しでボールを先に触った後で、北朝鮮GKが手をかけて日本にPK。これを松村が冷静にGKの逆を取って再び勝ち越し。
北朝鮮はパワープレイを仕掛けて来るが、日本もDFラインを高く保って粘り強く守り、ロスタイムには小見と関根を投入して3バックで守備固め。日本はしっかり時間を使いながら試合終了、日本が苦しい試合をものにしてベスト4へと駒を進めた。
日本はここに来て佐藤、松岡が非常に頼もしくなり、グループリーグではフラフラしてミスを連発していた西川が、ようやく献身的に動いて中盤で基点になり、リスクを犯して戦える選手になって来るなど、徐々にチームとしての完成度が高まっている。あと2試合、もっと彼らが成長する姿を見たいところだ。
