開幕から2試合連続ドローのレアル・ソシエダは、今節は昇格組のラス・パルマスとアウェイで対戦。ラス・パルマスのフォーメーションは4-4-2、ソシエダも同じ形で、中盤にメリーノが復帰してブライス・メンデス、スビメンディと構成、3トップはカルロス・フェルナンデス、バレネチェア、久保の形。
試合はアウェイのソシエダがボールを支配するも、久保を含めた前線の選手に対するマークがきつく、SBが上がって攻撃参加する場面がほとんど無く、ソシエダは攻撃時に数的優位を作れずアタッキングサードへなかなかボールを運べない。
22分にはカウンターからカルロス・フェルナンデスが抜け出すもあっさりボールを奪われる。33分には久保が右サイドでボールを受け、カットインから巻いて落とすシュートも上に外す。これがソシエダの初シュート。45分にはボールを受けてカットインからドリブル、対面のカルドナがユニを引っ張っておイエローカード。
後半から、ソシエダはカルロス・フェルナンデスとバレネチェアに代えてサディクとオヤルサバルを投入。7分、久保がセンターでGKレミロからの強いパスを難なく受け、溜めてからオヤルサバルに展開パスも、クロスが相手に当たる。10分には右サイドから久保の股抜き折り返しをオヤルサバルがシュートもDFに当たり、そこから相手のクリアミスを拾った久保がシュートも枠外。
29分には右サイドでパスを受けた久保から、中に飛び込んだスビメンディにピンポイントでクロスが合ってヘディングシュートを放つが、ラス・パルマスGKバジェスのファインセーブでゴールならず、ソシエダはこの試合最大の決定機をものに出来ない。そしてソシエダは久保からしかチャンスを作れてないのにチョーと交代。
当然、久保が下がったソシエダは攻撃を作れなくなり、38分には強烈なボレーシュートを浴びるが何とかレミロが手に当ててクロスバー。40分にもミドルをレミロがセーブ、ソシエダも41分にカウンターからチョーがシュートも決められない。
そのまま試合は動かず0-0のスコアレスドローで試合終了。それまで唯一チャンスを作っていた久保を下げた事で、イマノル監督が批判されているが、特にラテン系の国はアウェイで負けなければ良いという考えが染み付いているし、チャンピオンズリーグが控えている事を考えると、無駄な消耗を防ぐ考えは理解できる。ただ、カルロス・フェルナンデスやバレネチェア、オヤルサバルといった久保以外の前線が機能していない問題は根が深く、ここが解決できないと今シーズンは相当厳しい戦いになってしまいそうである。