「ポガチャルが1日で復活勝利、トップから25秒差に迫る」ツール・ド・フランス第6ステージ

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JSPORTSで無料配信された第6ステージは、1級山岳アスパン、超級山岳トゥールマレーという伝統の上りをこなした後、1級山岳のコトレ・カンバスクを登り切っての頂上ゴールといういきなりのクイーンステージ。

スタートから、いつものファンアールトとアラフィリップが逃げで飛び出し、メイン集団もなかなかペースを落とさなかったのだが、ファンアールトを中心に粘り強く逃げて最終的には20人の逃げが決まる。

昨日、山岳賞を奪われたパウレスはこの逃げに乗ることに成功、最初の3級、そして1級のアスパン峠をトップで通過し、またもマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを暫定で奪い返す。メイン集団ではユンボ・ヴィズマが強力に牽引、スプリンター達を容赦なくふるい落とす。

超級峠のトゥールマレーに差し掛かると、先頭の逃げ集団は7人に絞られ、単独のアタックが繰り返されるが決まらない。メイン集団は残り5kmを切ったところで、アシストを踏み台にしてヴィンゲゴーがアタック、マイヨ・ジョーヌのヒンドレーはここで遅れるが、今度はポガチャルは遅れず追走する。

トゥールマレーからの下りで、先頭集団から降りてきたファンアールトがヴィンゲゴーのアシストに参加、万全な状態を築くユンボ・ヴィズマ。そして最後の1級山岳コトレ・カンバスクでもファンアールトが強力な引きでライバルたちを脱落させる。

そして残り5km地点でファンアールトが精魂尽きてアシストから離れると、さらにヴィンゲゴーがペースを上げる。これにポガチャルとクヴィアトコフスキが付くと、残り3kmを切ったところで満を持してポガチャルがアタック、ヴィンゲゴーはこれについて行けない。

結局、ポガチャルはそのまま強力な脚で逃げ切り、前日のリベンジを果たす勝利。ヴィンゲゴーは24秒差を付けられて2位。ボーナスタイムを加算すると、前日の53秒差から25秒差まで詰めた事になった。

それにしても、前年のツール・ド・フランスではポガチャルが山岳で動き回って体力を消費、勝負どころでヴィンゲゴーにしてやられたのだが、今年は全く逆の図式になっているのが面白い。やはり前年王者である事のプレッシャー、何もアクションしない事に対する圧力は相当なものがあるのだろう。

レースは第7、8と完全平坦コースをこなした後、超級山岳ピュイ・ド・ドームがゴールに待ち受ける第9ステージがやってくる。このステージでヴィンゲゴーは総合トップに立ってマイヨ・ジョーヌを着ることになったが、連覇に向けての視界は曇りつつあるのかもしれない。

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