「EL番長セビージャ、モウリーニョの策をあっさり凌駕する」UEFAヨーロッパリーグ 決勝 セビージャ-ローマ

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これまでヨーロッパリーグの決勝は6度戦って全て優勝しているセビージャと、トーナメント戦の決勝で10勝2敗と驚異的な勝率を誇るモウリーニョ監督率いるローマという興味深い対戦。セビージャのフォーメーションは4-2-3-1で、ローマは5-3-2の形でスタート。

試合はローマがお馴染みの5バックでカッチカチに守り、セビージャはボールは持つけど攻めあぐねる展開。12分には右サイドのニアゾーンから折り返しをスピナッツォーラがフリーでシュートもセビージャGKボノがかろうじて弾く決定機。

そこからずっと膠着状態が続いていたが、35分にローマが中盤でボールを奪い、スルーパスに反応したディバラが絶妙なトラップから左足で流し込み、ローマが先制。ベスト16で為す術もなく負けた、レアル・ソシエダと同じ轍を踏むかと思われた。

その後はセビージャが早めにクロスを入れる攻撃にシフト、43分にはCKからラキティッチが飛び込むが体が反ってバーの上に飛んだが、セビージャが初めてのシュートらしいシュート。ロスタイムにもラキティッチのミドルが内側ゴールポストに当たる決定機。

すると後半10分、セビージャは右サイドからのクロスに、オカンポスの前に入って足を出したマンチーニがオウンゴール、セビージャが相手のミスで同点に追いつく。ローマも22分にFKからエイブラハムが押し込もうとするが、GKボノが決死のセーブ。

さらに後半31分、オカンポスがPA内で粘ったところを後ろから倒してPKの判定と思われたが、VARで見ると足が当たっていなくてノーファール。ローマは後半39分にFKからサインプレイでべロッティが抜け出しシュートも、ボールはわずかにバーの左というビッグチャンス。ロスタイムにはセビージャが右からのクロスにエンネシリがヘッドもバーの上。

延長戦はローマがラインを上げられなくなって、セビージャがボールを支配するも、ゴール前のプレイで精度を欠いてシュートまで行けず。両チームともに足がつる選手が続出、15分ハーフの後半で11分のロスタイムになったが、最後までどちらもゴールを割れず試合はPK戦に突入する。

PK戦ではローマ2人目マンチーニの正面を狙ったキックをボノが足に当てて防ぐと、3人目イバニェスのキックも手に当ててポスト。セビージャは4人目モンティエルが失敗したかに見えたが、VARで蹴り直しの判定。2度目はきっちり決めて、セビージャが4-1でPK戦をものにして優勝を決めた。

それにしてもセビージャのEL番長ぶりは聞きしに勝る物凄さ。モウリーニョとしては先制点をゲットした事で完全に自分のゲームプランにハマったと思ったはずだが、まさかのオウンゴールで追いつかれてモメンタムがひっくり返ってしまった。セビージャにはこれでたくさん美酒を飲んでもらって、最終節のソシエダ戦はガバガバ守備でよろしくお願いします(笑)。

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