「アフリカ王者に苦しみながらも松木のゴラッソで先勝」U-20W杯アルゼンチン グループC 日本-セネガル

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本来はインドネシアで開催される予定だったU-20W杯だが、イスラエルの出場が決まった事で国民の多くを占めるイスラム教徒が反発、これ幸いと予選で敗れたアルゼンチンが立候補して開催が決まり、開催国出場権をゲットした経緯がある。

日本の所属するグループC、初戦の相手はアフリカ王者のセネガル。日本のフォーメーションは4-2-3-1で、GK木村、DF高橋、田中、チェイス・アンリ、高井、ボランチ佐野、福井、2列目が北野、松木、永長、1トップが熊田のスタメン。対するセネガルも同じ4-2-3-1の形。

試合は、日本が丁寧に中盤でパスを繋いで攻撃を組み立てリズムを作る。9分にはCKの流れから福井のクロスを高井がフリーでヘッドもGKキャッチ。10分には佐野の切り返しから松木がニアでヘッドもファーに外すなど、日本が連続でチャンスを作る。すると15分、日本が相手のボールを奪って福井のパスを受けた松木が左足を振り抜き、ゴール右隅に決めて先制点をゲットする。

セネガルは21分、永長が右サイドを抜かれ、チェイス・アンリがカバーするも入れ替わられ、最後はディアロに決められたに見えたが、オフサイドの判定でノーゴール。セネガルの攻撃は、中央からはゼロでひたすらサイドチェンジ、縦突破のドリブルからクロスと単調なのだが、日本はボールを奪ってもフィジカルでセカンドボールを拾われ、苦しい連続攻撃を浴びる。日本は41分に、ここまで全く存在感が無かった熊田がドリブルから北野へパス、しかしボールを持ち替えたところを相手に奪われる。

日本は後半から永長に代えて山根を投入する。3分に松木がンディアイエにエルボーを食らってイエローカード。5分には日本が久々に相手ゴール前でボールを回し、右サイドを抜け出した佐野がシュートもGKが弾く。

その後はさらにセネガルのプレスが速くなり、日本は苦し紛れのロングボールに頼るようになる。セネガルは前半とは異なり、日本のCBとSBの間を狙ってスルーパスを何度も通し、シュートチャンスを作る。20分には日本が左のクロスに熊田がバイシクルも上に打ち上げてしまう。

26分にはファイがミドルパスに抜け出し、トラップから至近距離でシュートも宇宙開発で日本は命拾い。29分にはチェイス・アンリがンゴムのネリチャギを食らってイエローカード。32分には高井に競り勝ちサイドを抜け出したグアイがシュートもサイドネット。

後半35分に日本は北野と熊田を下げて屋敷と福田を入れる。が、戦況は変わらずセネガルにシュートを打たれまくるが、正確性を欠いて助かる日本。4分間の後半ロスタイムも何とか守り切って試合終了。日本はグループリーグ初戦を勝利で飾った。

とはいえ、セネガルの選手と比べると日本はミドルパスの精度が低く、寄せの速さ、フィジカル等の対人守備スキルが不足しているのは確か。チェイス・アンリは荒削りだけど可能性は感じられたが、福井や福田は海外であまり伸びている感じがしないのは心配。熊田もアジアでは突出した個人能力を見せたが、世界レベルではまだまだ。

それでも、この試合では北野が序盤は軽いプレイで簡単にボールを失っていたのだが、徐々に慣れてきて相手をいなせるようになるなど、ユース世代は大会を通じて急激に伸びたりするもので、とにかく1試合でも多く経験を積んでもらいたいところだ。

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