「シティの強さに昨年王者が為す術なし」UEFAチャンピオンズリーグ 準決勝第2レグ マンチェスター・シティ-レアル・マドリー

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先週の第1戦、レアルホームでの試合を1-1で折り返しての第2戦。ホームのシティは4-4-2でハーランドとデ・ブライネの2トップ、SHがグリーリッシュとベルナルド・シウバの先発。対するレアルは4-3-3でベンゼマ、ヴィニシウス、ロドリゴの3トップ、中盤はモドリッチ、バルベルデ、クロースというメンバー。

試合はホームのシティがボールを持つ展開。レアルはシティが自陣でボールを回している時はミス狙いでハイプレスを仕掛けるが、ファーストプレスを抜かれたらあっという間に自陣へ戻ってスペースを埋めてしまうメリハリのある戦術。

シティはサイドの高い位置を基点にして、ロドリとギュンドアンがアンカー横のスペースに入ってパスを引き出し、穴を作ってミドルを狙う形。13分には左からのクロスにハーランドがフリーでヘッドも、クルトワが至近距離で体に当てるスーパーセーブ。21分にもCKからハーランドがヘッドもクルトワが右手1本で弾く。

しかし前半23分、シティが右サイドを崩してインサイドに入っていたベルナルド・シウバがスルーパスに抜け出し、今度はニアに蹴り込みシティが先制する。これでシティは少しペースを落としてレアルがボールを持てるようになる。35分にはクロースの無回転ミドルがクロスバーに激突。

すると前半36分に左からのパスを受けたギュンドアンがドリブルで切れ込み、シュートはDFに当たったが浮いたこぼれ球をベルナルド・シウバが頭で押し込んでシティが追加点。レアルは自陣でボールを取っても、あっという間にシティの選手がゲーゲンプレスして高い位置で奪い返してしまう。

後半はずっと膠着状態。シティは前半ほどのハイペースは維持できず、レアルはベンゼマが本調子でなくボールを前線で収めることが出来ない。レアルはモドリッチとクロースを下げてリュディガー、アセンシオと交代するが効果は見られず。

シティは28分にギュンドアンのヒールパスからハーランドがシュートも、またクルトワが足に当ててコースが変わってゴールならず。しかしデ・ブライネのFKをミリトンが自らの膝で痛恨のオウンゴール、これでほぼ勝負あり。ロスタイムにはシティが綺麗にレアルの守備を崩してアルバレスがダメ押しの4点目、そして試合終了。

ベンゼマやモドリッチといった中心選手はいかにも調子が落ちていて、頼みのヴィニシウスはカイル・ウォーカーに封じられ、サイドのローテーション攻撃、ゲーゲンプレッシングに対してレアルは全く刃が立たず、シティの強さだけが際立った試合だった。さて決勝はインテルとのカード、戦力的にはシティが一枚上だがインテルの守備はレアルとは比較にならないぐらいに硬い。どういう試合になるか楽しみである。

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