レギュラーシーズンの5~8位のチームである、ゲント、スタンダール・リエージュ、ウェステルロー、セルクル・ブルージュの4チームが、レギュラーシーズンの勝点をいったん半分にし、2回戦総当たりの試合を行い、首位のチームがプレーオフ1で4位になったチームとヨーロッパカンファレンスリーグの出場権をかけてプレーオフを行う権利を獲得する、プレーオフ2の第2節。
スタンダール・リエージュとの初戦をドローとしたセルクル・ブルージュは、第2節でウェステルローと対戦。首位のゲントとは勝ち点8の差があるため、絶対に勝ち点3が必要な試合。上田は3-4-2-1のトップで先発、対するウェステルローは4-2-3-1で浦和から移籍した松尾祐介が左SHで先発。
試合はアウェイのセルクル・ブルージュが押し込む展開で始まり、前半5分に左からデマンのクロスにニアへ飛び込んだソマースが上手く合わせ、早速セルクル・ブルージュが先制する。
その後もウェステルローはDFラインが低くて前線が孤立、基点を作れずにブルージュのボール支配が続く。12分にようやく松尾が左サイドに飛び出しクロスも相手にクリアされる。その直後に、上田が右サイドをドリブル突破、PA内に入ったところでカバーに入ったノイシュテッターに倒されるが判定はノーファール。
しかし前半17分、ブルージュのFKでCBのマルセランがレイノルズに後ろからタックルされて今度はPKの判定。これを上田がGKにコースを読まれていたが、ゴール左隅ギリギリのコースに決めてブルージュが追加点。
27分に上田がスルーパスから右へ抜け出しクロスも相手に当たってGKキャッチ。28分には中でボールを受けてドリブルからシュートは大きく右に外す。30分には松尾が縦パスをスルーして抜けようとするがカットされる。31分には右からシケがクロス、これを中に入った上田が合わせるもバーの上。
ならばと36分に上田が左に流れて反転からふわっとしたクロスをホティッチの頭に合わせるがシュートはGK正面。すると39分、左サイドで松尾が絡んでファン・エーノーのシュートはGKマイエツキが防いだが、こぼれ球をネネが体で押し込み1点を返す。
これで勢いが出たウェステルローが初めて試合のペースを握るが、44分に左に流れた上田の折り返しをレオナルド・ロペスが見事なゴラッソを決めると、1分後には上田のポストから右へ大きく展開、ホティッチのシュートをGKが弾いたボールに競り合ったシケが、相手の上げた足に当たって倒れてPK。これを上田が今度は右に決めて前半で4点目を決める。
後半5分、松尾が左からドリブルで切れ込んでチャンスを作るも味方のシュートはクリアされる。7分にカウンターから上田が抜け出し中へ切れ込んでシュートも威力無くGKにセーブされる。逆に11分、カウンターから今後は松尾が抜け出し、折り返しからネネのシュートは一旦はGKに防がれるが、こぼれ球を自身で押し込みゴール。
17分、中寄りに位置していた松尾が右サイドからパスを受けるもトラップが流れてGKがカバー。18分、上田がハイボールに競り勝ってグボホが持ち込むがシュートまで行けず。しかし19分にスルーパスを相手がクリアしたボールを拾ったソマースがゴールを決めて5点目。
上田は後半26分にデンキーと交代してお役御免。後半30分にはウェステルローが松尾の飛び出しにロングパスを合わせて、ヒールで折り返したボールをネネがファーにミドルを決めてハットトリック。だがウェステルローの反撃もここまで、5-3の大味スコアで終了した。
これでセルクル・ブルージュはプレーオフ2で2位に浮上したが、裏の試合でゲントが勝利したために勝ち点5差は変わらず。次節の直接対決で勝たないと、ECL出場権は絶望的になる厳しい状況は変わらない。
上田は自身のシュートはダメダメだったがPKで2ゴールを加えてシーズン20得点目、ゴールランキングで首位のカイパーから1点差の2位に付けている。松尾は1アシストを含む2点に絡む活躍、足元でボールを受けている間は局面の打開に苦労していたが、裏抜けに専念してから一気にゴールへ絡むようになった。