来週のミッドウィークに5位のベティスとの直接対決を控えているソシエダは、今節の8位ラージョ・バジェカーノ戦では久保をベンチに温存。フォーメーションは4-3-3で、1トップがセルソート、シャドーがダビド・シルバ。オヤルサバルの先発となった。対するラージョ・バジェカーノは4-5-1の形。
試合はホームのソシエダがボールを支配。12分にソシエダは高い位置で奪ってオヤルサバルがゴールを決めたかに見えたがVARでファールとなってノーゴール。22分にもセルロートの折り返しをダビド・シルバが3人に囲まれながらのシュートはわずかに右へ外れる。
その後はラージョの戻りが早い守備になかなか自由にボールを持たせてもらえず、逆にカウンターからラージョが攻め込む場面が増え、ホームの観客にとってはストレスが溜まる展開で前半を終了する。
後半も、5分にラージョが決定機もソシエダGKレミロがセーブと嫌な立ち上がり。すると12分、パチェコのトラップが大きくなったところをイシに奪われ、そのままゴール右上にシュートを決められアウェイのラージョが先制する。
しかしソシエダもシルバがPA内で粘ってからムニョスのクロスを、セルロートがヘディングでゴールを決めて同点に。ここで久保とチョー、イジャラメンディが入ってオヤルサバル、バレネチェア、メリーノが下がり、久保は右のウイングに入る。
18分、久保がパスを受けてカットインから中へ切れ込みパス、早速攻撃にリズムを作る。23分に久保が左に移ってドリブルからセルロートにパス、裏に抜けた久保にシルバからパスが通ってシュートもオフサイド。22分、久保が右の高い位置でボールを受けてクロスを狙うも2人に寄せられカットされる。
35分にカルロス・フェルナンデスが投入された直後、右サイドでパスを受けた久保がワンタッチでマークと入れ替わり、中へ持ち込んでからの展開で最後はクロスをカルロス・フェルナンデスが競り、ヘッドが相手に当たってゴールに吸い込まれオウンゴールで逆転。
そのまま6分間のロスタイムをしっかり守りきってレアル・ソシエダが逆転勝利。今節はライバルのベティスとビジャレアルが共に敗れ、ミッドウィークには勝ち点6差で5位にいるベティスとの対戦があり、ここで勝てば一気に来期のチャンピオンズリーグが見えてくる形になった。
久保は61分からの出場だったが、マークされていても個人技で打開してボールをキープ、後半開始から押されていたチームの勢いを取り戻す働きを見せた。ベンチスタートだった鬱憤はミッドウィークのベティス戦で思いっきり晴らしていただきたい。