「注目のJ1頂上対決は横浜Fマリノスが貫禄の逆転勝ち」J1第9節 ヴィッセル神戸-横浜Fマリノス

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J1の8試合を終えて、まさかの最多得点最小失点で首位を快走しているヴィッセル神戸と、ディフェンディングチャンピオンの横浜Fマリノスが対戦する注目のカード。

神戸のフォーメーションは4-3-3で。1トップが現在得点王の大迫、シャドーが汰木と3G5Aを記録している武藤が入り、アンカーには注目の齊藤未月が構える形。対する横浜は4-2-3-1で、アンデルソン・ロペスの1トップに、エウベル、マルコス・ジュニオール、水沼の2列目。

前半3分にいきなり神戸の井手がスルーパスに抜け出しシュートもサイドネットの決定機。ボールを保持しようとする横浜に対し、神戸は中盤で激しいプレッシャーをかけてボールを奪い、サイドを中心にハーフカウンターを狙う形で対抗している。16分には大迫が高い位置でボールを奪ってクロスから汰木がシュートという決定機。

そして19分、神戸DFからのロングボールを山根が頭でGKに返したボールが、その一森と呼吸が合わずにずれてしまい、汰木が難なく押し込んで神戸が先制する。さらに28分、神戸が自陣からボールを繋いで武藤のサイドチェンジから汰木の左足クロスに、大迫が体ごと飛び込んでヘディングを決めて追加点。

しかし横浜も前半33分にルーズボールを拾った永戸がドリブルで持ち上がり、バイタルに空いたスペースに入った水沼がパスを受けてアンデルソン・ロペスにスルーパス、これを左足でしっかり決めて1点を返す。さらに前半ロスタイム、右に流れた水沼の折り返しを渡辺がダイレクトで難しいシュートを決めて同点、そしてハーフタイム。

後半開始早々、武藤が右サイドで角田が持ったボールをカットしてクロスを大迫がゴールしたかに見えたが、VARで大迫のポジションがオフサイドと判定されノーゴール。17分には大迫が潰れた裏を使ってカウンター、フリーだった汰木のシュートは枠を捉えられない。

神戸は後半22分に、右SHに佐々木大樹を入れて武藤がトップに上がった4-4-2のフォーメーションに変更。ただ、これが原因なのか疲労のせいなのか、神戸の組み立てはアバウトなロングボールが多くなって前線になかなかボールが入らない。

逆に横浜は35分過ぎから一気に攻勢を強めると、37分に右サイドで酒井高徳がキープしたボールを3人で奪い、マテウスの切り返しからのクロスをアンデルソン・ロペスが中で合わせて逆転ゴール。神戸は40分にスローインからのクロスに武藤のヘッドはゴールポスト。ここで神戸は武藤に代えてイニエスタが入る。

42分に、初瀬のクロスが角田の手に当たったように見えたが主審はノーファールの判定。後半ロスタイムにはCKから山口がシュートもミートせずクロスバーの上に外れる。そしてそのままスコアは動かず2-3で試合終了。

神戸はスタートダッシュは良かったが、徐々に運動量が落ちて中盤でのプレスがかからなくなり、後ろからロングボールを蹴り込む組み立てに偏ってしまって、横浜の試合に持ち込まれてしまった感じ。これから夏場にかけて疲労が溜まっていく中で、このハイプレスサッカー一辺倒だけでは厳しい。優勝を狙うなら特にDF陣のテコ入れが必要だろう。

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