レギュラーシーズンも残り2試合になったベルギーリーグ。プレーオフ2圏内の8位までは、セルクル・ブルージュが勝ち点3差、シント・トロイデンは勝ち点5差と、どちらも絶対に勝ち点3が必要なシチュエーション。
セルクル・ブルージュのフォーメーションは3-4-2-1で、上田綺世の1トップにソマース、グボホの2シャドーという並び。対するシント・トロイデンは5-3-2の形で、原大智とブルーノが2トップ、トップ下に岡崎、右WBに橋岡、GKがシュミット・ダニエルが入り、林はベンチスタート。
試合はどちらもチームレベルの悲しさ、まともなビルドアップというものが無くて、とにかくボールを奪ったら前線にロングボールを入れる攻撃に終始。精度は適当なので前線でキープ出来そうな機会も無い。そんな中、26分にブルーノが高い位置でボールを奪ってのクロスに原が追いつくもシュートまで行けず。
前半35分に、これまで完全に消えていた上田綺世が、右サイドのシケからアバウトなハイボールに競り勝ってヘディング、これはGKシュミット・ダニエルがキャッチ。直後には橋岡のクロスに原がヘッドも枠には行かず。
すると前半39分にロペスの突破をバウアーがスライディングで倒してしまい、セルクル・ブルージュにPKが与えられる。これを上田綺世がゴール右上にどんなGKでも絶対に取れないコースに決めてセルクル・ブルージュが先制。さらに前半ロスタイム、上田がソマースからのスルーパスに抜け出し冷静にゴール右に決めて追加点。
シント・トロイデンも後半20分に左サイドからコイタが単独でドリブル突破、4人を交わしてPA内に入ったところでフランシスに倒されPK、これをブルーノが決めて1点を返す。シント・トロイデンは後半27分に原から林にスイッチ。
33分、上田が左サイドでボールをキープしてファールをもらう。そして後半39分、途中出場のデンキーに上田がスルーパスを通し、カットインからゴールを決めてセルクル・ブルージュが3点目、これで試合は勝負あり。上田綺世が2G1Aで全得点に絡んでの快勝となった。
ただ上田は割りといつも通りのプレイで、シント・トロイデンがあまりもあっさりやられ過ぎという気はする。原も岡崎も攻撃であまり存在感が無く、シュミット・ダニエルも上田の2点目への反応が遅くていろいろ心配である。