「マシンのようにチャンスをお膳立てする守田、ゴールだけが決まらない」UEFAヨーロッパリーグ 準々決勝第1レグ ユヴェントス-スポルディングCP

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欧州戦を戦う日本人選手のうち、唯一勝ち残っているスポルディングCPの守田。準々決勝の相手はイタリアのユヴェントス。2月に不正会計が発覚して勝ち点15が剥奪、リーグは7位と来期の欧州戦は絶望的なために、是が非でも優勝でCLの切符を獲得したいところだろう。

ユーベのフォーメーションは3-4-2-1。1トップがミリク、シャドーがキエーザとディ・マリア、左WBが元フランクフルトのコスティッチというスタメン、ポグバはベンチスタート。対するスポルディングも3-4-2-1で、1トップがシェルミティ、シャドーがトリンコンとエドワーズ、守田はペドロ・ゴンサウヴェスと並んでダブルボランチに入る。

試合は完全マッチアップのがっぷり四つで、互いに激しくプレスを掛け合ってボールを奪い合う激しい展開。そんな中で守田はアンカー的にプレイ、テンポが速い中でミス無くボールを繋いで攻撃のリズムを作り出している。

13分には後ろからのパスを止めると見せかけてスルー、マークを置き去りにしてチャンスを作ると、20分にはクロスを相手がクリアしたこぼれ球をダイレクトシュート、これは惜しくも左のポストをかすめる惜しいチャンス。

しかしスポルディングは前線でほとんどボールがキープ出来ずに溜めが作れないのに対し、ユーベは前線の選手を中盤やサイドが追い越してコースを作る形からキエーザ、ディマリアと決定機を作る。

ようやくスポルディングは前半29分にFKのこぼれ球をシュートもユーベGKシュチェスニーがブロック。30分も右からの折り返しをペドロ・ゴンサウヴェスがシュート、これもシュチェスニーが弾く。33分にはヌーノ・サントスのシュートをライン際でコスティッチが足でクリア。

しかしここでシュチェスニーが心臓に不快感を起こして交代するアクシデント。GKにはペリンが入る。スポルディングのほうも、DFサン・ジュステがもも裏の怪我でピッチを離れてしまう。

後半立ち上がりも前半をカーボンコピーしたかのような激しい展開。10分ごろからユーベがペースを握ってセカンドボールを支配して攻め立てる。スポルディングは後半13分にゴール20mの地点でFK、守田はサインプレーで中央に折り返し、味方のシュートが跳ね返ったボールを再び守田がシュートもラインを割る。

ここでユーベは3-1-4-2にフォーメーションを変更、キエーザがトップに上がる。スポルディングは全く仕事が出来なかったシェルミティを下げてゴミスを投入。しかし28分、右からのクロスにスポルディングGKアダンがパンチしようとして飛び出し空振り、ヴラホヴィッチが折り返したボールをガッティが押し込んでユーベが先制する。

後半33分に右からの折り返しに守田が飛び込むもペリンがキャッチ。38分には守田から右WBのベジェリンにサイドチェンジ、フリーでクロスも味方と合わず。43分にはベジェリンがPA内に入っての短いクロスに頭で合わせるが右に外してしまう。

スポルディングは後半ロスタイムに、左からのクロスにフリーで飛び込んだペドロ・ゴンサウヴェスがシュート、これをペリンが至近距離で弾き、さらにこぼれ球をベジェリンが押し込んだがペリンの横っ飛びに阻まれ、どうしても得点が奪えない。そしてそのまま1-0で試合終了。スポルディングはホームでの逆転に望みを託すことになった。

選手個々のクォリティでは明らかにユヴェントスのほうが上だが、それでも中盤の争いで上回ったのは守田の力に寄るところが大きい。身体能力には欠けるものの、プレスの中でもミス無く味方に繋げる能力は随一。代表ではミスだらけで心配したが、かなりコンディションは回復しているようだ。第2戦では勝利を決める活躍に期待だね。

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