第25節のレヴァークーゼン戦で負けて2位に陥落、ナーゲルスマン監督が解任されてトーマス・トゥヘル監督が就任したバイエルン。ポカールの準々決勝はホームでフライブルクと対戦。
バイエルンは4-2-3-1で1トップがチュポ=モティング、2列目がザネ、ミュラー、コマンという並び。フライブルクも4-2-3-1で1トップがグレゴリッチュ、2列目がグリフォ、ヘーラー、堂安が先発。
試合は当然のごとくバイエルンが圧倒的にボールを支配するが、フライブルクは守備では4-4-2の形でコンパクトな3ラインを作ってスペースを与えない。4分には堂安がボールを奪ってドリブルもザネがプレスバックして奪い返す。
堂安は左SBのカンセロをマークしつつ、ザネにもカバーに行くハードな守備タスクが与えられていたが、それでも積極的に攻撃参加するなどプレイインテンシティが高い。しかし前半19分にCKからウパメカノが高い打点のヘディングを決めてバイエルンが先制する。
フライブルクも攻めに出て、24分には堂安がゴール前の浮き球を拾ってシュートを狙うがカットされ、サイドでドリブルを仕掛けるが2人の間を抜けず。しかし27分、堂安が右サイドでワンツーを狙った攻撃から、最後は相手のクリアを拾ったへフラーが強烈なミドルを叩き込み同点に追いつく。
またバイエルンはサイドチェンジからクロス、ザネの強引なドリブルなど中から外からフライブルクを攻め立てる。45分にはバイエルンが中盤でボールを奪ってカウンター、ゴール前で完全に数的優位だったがクロスがわずかに合わず、ロスタイムにはミュラーがクロスのこぼれ球をシュートするがライン際でクリア。
後半3分、グリフォの折り返しを中に入った堂安がシュートも相手に当たってラインを割る。17分にはバイエルンのFKからニアでフリックしたボールがクロスバー。ここでチュポ=モティングとコマンを下げてニャブリとムシアラが入るが、攻撃はスピードアップ出来ず膠着状態。
最後はマネをトップに入れてムシアラをボランチにする超攻撃的メンツにするが45分を過ぎてもスコアは動かず。すると後半ロスタイム、ゴール前で浮いたセカンドボールをへフラーがシュート、コースに飛び込んだムシアラの手に思いっきり当たってPK。これをヘーラーがGKゾマーの逆を突いたコースに決めて劇的な勝ち越し、そして試合終了。
昨年は決勝に進出したフライブルクが、今期もバイエルンを破ってベスト4に進出。土曜日には全く同じカードのリーグ戦が待っているが、是非バイエルンに連勝してチャンピオンズリーグと行きたいところだ。
堂安については、この試合に関しては守備の人。攻撃では何度か良い仕掛けはあったが、スピードとリーチに欠けるので単独ではどうしても引っかかり、ワンツーに頼らざるを得ないのが三笘と違うところ。やはりここから上を狙うにはボランチ転向しか無いと思うんだけどな~。