現在リーグアンで9位のスタッド・ランスは、アウェイで14位のナントと対戦。伊東純也は代表帰りで早速4-2-3-1の右SHでスタメン、1トップがバログン、トップ下がムネツィ。対するナントも4-2-3-1の形。
試合は序盤から一進一退、リーグアンらしく守備はコンパクトという言葉からはほど遠いルーズな距離感で、各ポジションで1対1のデュエルで負けると一気にピンチとなる展開が続く。
前半10分に伊東が相手と入れ替わってドリブル、ライン際まで粘るが相手に当たってCK。15分にはナントのFKからゴール前の混戦で2度ほどシュートを浴びるがGKディウフの連続セーブとムネツィのブロックで何とか守り切る。
スコアが動いたのは前半38分、左サイドでアブデルハミドがライン際で粘ってドリブル、折り返したこぼれ球をフィリプが決めて先制、直後にも伊東のスルーパスが相手に当たったボールをバログンが拾ってパス、これをフィリプが決めて連続で2点目。
後半7分、前線でセンターに入っていた伊東のスルーからバログンがシュートもタイミングが遅くてゴールならず。10分には伊東がミドルもGKの正面。しかし13分に伊東が倒されて得たリスタートから、フィリプのクロスをバログンがシュート、クロスバーに当たったボールをムネツィが押し込み3点目。
ランスは後半30分を過ぎると自陣でのパス回しが雑になり、何度もナントが高い位置でボールを奪ってチャンスを作るが、不思議な力が働いてことごとく決められない。33分には伊東純也が下がってランスは完全に逃げ切り体勢に入る。
終盤は完全にオープンな展開になってどちらもチャンスはあったがスコアが動かず0-3で試合終了。スタッド・ランスはこれでリーグ7位に浮上、ヨーロッパカンファレンスリーグ圏の5位まで勝ち点6に迫った。
この試合の伊東は、何故かサイドで勝負するよりも、インサイドの低めの位置からチャンスメイクをする仕事が多くて2つのゴールに絡む活躍。代表でもそうだけど、ますますチームに欠かせない選手になっている。