昨日はユーロの試合を見ている間に寝落ちしてしまい、今日は戦評のアップは無理だなと思っていたら、たまたま気になるニュースがありました。
“偽SB”の現状を詳しく語った暫定主将MF遠藤航、長友ら不在のチーム内議論にも手応え「雰囲気は静かだけど…」
三笘薫ら4人が熱血議論…自覚あふれる板倉滉「僕らの世代がやらないといけない」
ウルグアイ戦で、伊藤洋輝が何か変なポジションを取っているなとおもったら、まさか新しく代表のコーチに就任した名波氏が指揮を取ってマンチェスター・シティのような「偽SB」戦術をやろうとしていたとはビックリです。
いや、偽SB戦術を機能させるためには何よりDFラインと中盤での素早く安定したパスワークが必要で、それが出来て初めてワイドに張ったSHがフリーな形でボールを持てるようになるわけで、今の代表のようにオートマティズムに欠けたモタモタと遅いパスワークでは、三笘がボールを持った時には既に相手のマークが付いているので全く意味がありません。
だいたい、日本人選手が所属しているチームで、偽SB戦術を明確にチーム戦術として取り入れているところってありましたっけ? カタールW杯で守備戦術がある程度機能したのは、吉田や柴崎が自分のクラブでやっている事をそのまま持ち込んだからであって、自分の身についていない戦術をやろうとしても無理があるのは当たり前でしょう。
まともなビルドアップすら出来ていないのに、いきなり高度な偽SB戦術をやろうとするのは、四則演算も満足に出来ないのに連立二次方程式を解こうとするようなもんですよ。まあそういうところが名波氏らしいと思いますが、まずはしっかり基本の基本を抑える事から始めていただきたいものですな。