第2次森保ジャパンのスタートとなる、キリンチャレンジカップ・ウルグアイ戦。
日本のスタメンは、GKシュミット・ダニエル、DF伊藤、瀬古、板倉、菅原、ボランチ守田、遠藤、2列目が三笘、鎌田、堂安、1トップが浅野の4-2-3-1。対するウルグアイは4-3-3で、レアルのバルベルデはインサイドハーフに入る。
試合は、日本もウルグアイも前線からハイプレスを仕掛け、それに対してDFラインと中盤がしっかりボールを回して対抗する、同じようなスタイルで戦う展開。しかし日本は攻撃のコンビネーションが悪く、縦パスからのポストプレイが皆無で、サイドで無理なワンツーからしか打開の手段が無い。
前半21分に、ようやく鎌田のワンタッチポストから菅原がスルーパス、裏に抜けた浅野がシュートもサイドネットという初めての決定機。35分にも良い時間帯はあったが決められず、逆に38分、ウルグアイは右からのクロスを伊藤がカットするも、こぼれ球をバルベルデが強烈なミドル、これはゴールポストに当たったが跳ね返りをバルベルデ自身が押し込み先制。
後半早々にウルグアイは立て続けにシュート2本。日本は早速中盤が間延びして選手間の距離が遠く、1人1人がボールを持って出しどころを迷っている間に詰められて奪われるシーンが続く。日本も9分に三笘が1人交わしてカウンターからドリブル、斜めに走った浅野にパスも、シュートはヒットせずGKキャッチ。
16分に浅野と堂安を下げて、上田と伊東を投入。すると20分に伊東が上田に預けてリターンをもらい、PA内に入ったところで倒され一度はPKの笛が吹かれるがVARでノーファールと判定される。30分には鎌田と守田に代えて、西村拓真と田中碧が入る。すると直後に伊東のクロスから上田がニアで潰れ、裏に入った西村がファーストタッチで押し込み同点ゴール。
40分には日本ゴール前の混戦からトーレスがクロスバーに当てるシュート。しかしスコアは最後まで動かず、ロスタイムの3分を終えて1-1のドローで試合終了。2026年に向けての船出は、いかにも森保ジャパンらしい消化不良のスタートとなった。
ドイツとスペインに勝ったおかげか、ウルグアイは日本に対してかなり本気で来てくれたのもあるが、相変わらずビルドアップが選手任せで機能せず、たまに縦へボールが入っても、そこへのフォローが一切無くて孤立、結局ボールロストという悪循環。チャンスは三笘と伊東のドリブルからしか生まれない、カタールから一歩も成長してない日本であった。
浅野はまあW杯がマグレでいつもの浅野、そろそろ上田の序列を上げるべき。鎌田はクラブでの不調を引きずって良いところが全く無かった。堂安は悪くなかったけどカウンターサッカーで生きる選手じゃない。守田と田中碧はミスが多くて残念な出来。瀬古と板倉は攻撃が持ち味なのにほとんど縦パスを出せず、適当戦術の犠牲だった。
注目のSBは、菅原はポジショニングが危ういところはあったが、攻守にまずまず存在感を発揮して合格点。しかし伊藤はフィードは良いがオーバーラップしても全く可能性が感じられず、三笘との絡みは皆無。ぶっちゃけSBの選手では無いね。次は是非バングーナガンデ佳史扶と三笘で見てみたい。