現在6試合で2勝4分と一気に調子を上げて、残留圏の15位まで勝ち点1差と迫って来たシャルケと、リーグは2位ながらCLでチェルシーに敗退してしまったドルトムントとのレヴィア・ダービー。
吉田はチームキャプテンとして新相棒のイェンツと組んで4-2-3-1のCBで先発。対するドルトムントは4-3-3のフォーメーション。
試合はホームのシャルケが積極的に高い位置からプレスをかける。それでも徐々に地力で上回るドルトムントがボールを持つ時間が長くなる。18分には右サイドからのクロスに、吉田と2人でハラーを挟み込んでシュートチャンスを作らせない。
24分にはシャルケのビッグチャンス。無理なバックパスにフンメルスがもたついたところをサラザールが奪ってシュートも、ニアハイを狙いすぎて外してしまう。35分頃からドルトムントが一方的に攻める時間帯になる。
シャルケGKフェールマンが猛攻を何とか防いでいたが、38分にシュロッターベックの強烈なミドルが吉田の脇をすり抜けて決まり、ドルトムントが先制する。44分にもマレンのシュートを吉田がスライディングで間一髪クリア。
後半5分、シャルケはセンターサークル付近でボールを奪ってショートカウンター、最後はフライのクロスをファーに走り込んだビュルターが決めて同点に追いつく。7分にはCKからのこぼれ球を吉田がシュートも相手に当たる。11分にはベリンガムのミドルを吉田がブロック。
しかし15分、今度は中央にぽっかり空いたスペースをエムレ・ジャンがドリブル、左に走ったゲレイロにスルーパスが通り、吉田がカバーに動くも間に合わずにドルトムントが勝ち越しゴールを決める。20分にも似たような形からバイノー=ギッテンスにシュートを食らうが枠を外れてくれる。
ダービーで諦めるわけには行かないシャルケは、後半29分に一気の3人交代、すると34分にビュルターのクロスにカラマンが少し下がりながら上手くヘディングを決めてシャルケがまたも同点に追いつく。
43分にシャルケはアルバレスがPAからシュートもGKに阻まれ、43分には吉田がカウンターからベリンガムのドリブルを読みでストップ、45分にはシュロッターベックがドリブルからシュートも良しだがブロックと、結局互いに決定機はあったが決められずダービーらしく2-2のドローで終了。シャルケの監督はガッツポーズ、ドルトムントの選手はピッチに座り込む対照的な結末だった。
吉田はロングフィードは度々相手に渡ってしまったが、守備では危険なシーンに何度も立ちはだかり、2点は取られたもののDF的にはノーチャンス。順位で大きく差をつけられたライバル相手のダービーでのドローに貢献した。