グループDを首位で突破した日本は、U-20W杯の出場権がかかった準々決勝で、グループCを韓国に続いて2位で通過したヨルダンと対戦。
日本は坂本と松木の2トップに、北野、甲田のSH、ボランチが山根と佐野、DFが高橋、田中、菊池、屋敷、GKに木村が入った4-4-2。対するヨルダンは4-1-4-1のフォーメーション。
試合は日本がボール支配で優位に立ち、サイドチェンジで基点を作り、坂本がボールサイドに流れてコンビネーションとドリブルで崩しにかかるが、個人のキープ力とドリブルに長けたヨルダンがカウンターを狙う展開。
17分には佐野のミドルを相手がクリアしたボールがゴールの枠をかすめる惜しい場面。28分には甲田のパスを坂本がスルー、裏でフリーだった北野がシュートもバーの上という決定機。
35分過ぎには攻め疲れた日本に対し、ヨルダンが攻める時間帯になるが、42分に屋敷の突破から松木がドリブル、横パスをフリーの坂本がシュートも枠の右と、これまた決定機に決められない。43分には高橋のクロスに対する相手のヘッドがあわやオウンゴールも、結局スコアレスで折り返し。
後半6分に、右からのクロスをファーにいた北野がボレー、しかしシュートはGKの正面に飛んで体に当たる。しかし9分、北野が高い位置で相手のボールを奪い、折り返しのクロスを坂本がきっちり流し込んで日本がようやく先制点を奪う。
リードを奪われたヨルダンは当然DFラインを上げて前に出て来る。ここで甲田と坂本に代えて栄長と熊田が入る。日本はしばらく耐える展開が続いていたが、後半25分にDFからのロングボールを上手くキープした北野がカットインからシュート、相手GKが弾いたがそこに走り込んだ熊田が頭で押し込み追加点。
熊田は後半31分に北野の浮き球パスを胸トラップから見事なボレーを叩き込むが、何故かオフサイドと判定されてゴールならず。その後はヨルダンに何度かシュートを浴びるシーンはあったが、GK木村がいずれもしっかり防いで2-0で試合終了。日本はノルマであるU-20W杯の切符を無事ゲットした。
これでベスト4にはイラク、ウズベキスタン、韓国が残り、準決勝の相手はイラクに決まった。実年齢差のおかげか(?)イラクには毎回フィジカルで苦しめられているが、何とか定評を覆す試合を期待したい。