今期はJ2から昇格後、3試合負けなしとスタートダッシュを決めたアルビレックス新潟が、ホームに強豪の川崎フロンターレを迎えた第4節。
新潟は4-2-3-1のフォーメーションで、川崎は宮代の1トップに、マルシーニョと家長がシャドーに入った4-3-3。
試合は前半10分に、新潟がカウンターから伊藤がシュートという場面を作るが、それ以外の時間帯では圧倒的に川崎がボールを支配。17分にも新潟がカウンターで太田がシュートもチョン・ソンリョンが前に出てしっかり防ぐ。さらに川崎は19分に大島が怪我で遠野と交代する。
すると前半22分、新潟は左サイドの高い位置でボールを奪い返し、伊藤がニアにゴールを決めて新潟が先制点をゲットする。その後もポゼッションでは全く川崎と引けを取らない戦いを新潟が見せる。44分には川崎の宮代がPA内でシュートのチャンスはあったがゴールならず。
後半から川崎は山村に代えて松長根が左SBに入る。6分には前がかりになった川崎に対して新潟がカウンター、太田がシュートもチョン・ソンリョンがキャッチして川崎は難を逃れる。16分にも新潟がカウンターで抜け出すも三戸のシュートはわずかに右へ。
川崎は家長がトップに上がって中盤ダイアモンドの4-4-2の形になり、完全にボールを支配してハーフコートゲームのような展開になるのだが、新潟は自陣に3ラインのゾーンを敷いてバイタルにボールを入れさせない。30分ごろからは新潟もボールを持てる時間帯が生まれるようになる。
39分には伊藤涼太郎が中央をドリブルから意表を突いたループを狙うも、ボールはわずかに右へ外れる。42分にもPA内でパスを受けた伊藤が倒されるがノーファール、直後のCKからフリーでシュートもバーの上と、新潟に立て続けにチャンス。そして新潟がそのまま1点を守りきって試合終了。
川崎はこれで4試合目にして2敗目、守備陣を中心にけが人が続出、攻撃も宮代が1トップでなかなか機能せずと苦しい状況。果たしてここから盛り返せるのかどうか。逆に新潟はこれで暫定の2位浮上、守備は堅くカウンターは鋭く昇格組とは思えない強さで、間違いなく今シーズンの台風の目になりそうだ。