「ダビド・シルバ完全復帰も、久保との関係を容易く引き裂くローマ」UEFAヨーロッパリーグ ベスト16第1レグ ローマ-レアル・ソシエダ

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ヨーロッパリーグのベスト16に進出したレアル・ソシエダは、ローマと対戦。第1戦はスタジオ・オリンピコでのアウェイ戦。ソシエダのフォーメーションは中盤ダイアモンドの4-4-2で、セルロートと久保の2トップにトップ下がダビド・シルバ。対するローマは3-4-1-2の形。

ザ・モウリーニョサッカーと呼べる堅守速攻のローマにとって、ポゼッションサッカーのスピードに陰りが出ているソシエダは、良いお客さんになりそうだと思っていたので、ローマホームで苦しむ事はある程度予想は出来た。

ローマは、やはりソシエダ対策の定番である、中盤の3枚にしっかりプレッシャーをかけてビルドアップをさせない守備をして来た。ソシエダはトップ下に入ったダビド・シルバが、中盤に下がってボールを受ける事でビルドアップを助けていたが、そこから先が繋がらない。

ソシエダの2トップはセルロートと久保だが、ずっと不調のセルロートにボールが収まらず、久保にもガッツリマークが付いているので、得意なシルバとのパス交換はほとんどさせてもらえない。時折ボールが入っても、すぐに2人が寄せに来てボールを奪われてしまう。

そして13分、左SBのリコが上がったところでボールを奪われ、出来たスペースにディバラがドリブル、CB2枚が釣り出された裏にクロスを通され、ゴロサベルがエル・シャーラウィに付ききれずゴール。まさにローマの思う壺にハマった失点。

中央にいてもボールが来ない久保は、途中から右に流れて基点となり、22分には縦突破からえぐってニアにシュートを放つがゴールポストに当たる不運。その後にダビド・シルバ狙ってピンポイントのクロスを上げる場面はあったが、ギリギリで相手にカットされる。

後半はダビド・シルバがあまり後ろに下がらなくなったために、余計にソシエダの攻撃が停滞。そしてカウンターから何度か危ないシーンを作られる。ソシエダはセルロートを下げてオヤルサバルを入れるが戦況は変わらず。そして久保は後半30分にチョーと交代。

ソシエダは後半37分にDF裏へのクロスに、メリーノがフリーで飛び込むがゴールには入れられず最大の決定機をものにできない。逆にローマは42分にCKからファーへ飛び込んだクンブラに決められ追加点、そのまま2-0で試合終了。

久保の出来はまずまずだったけど、いかんせんセルロートが役立たずで中盤が相変わらずの不調、シルバと久保だけでは間を寸断されておしまい。逆転するには他メンバーの復調がポイントになるのは間違い無さそうだ。

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