ヨーロッパリーグのベスト16をかけてのプレーオフ。ホームでの第1レグは、守田不在もあってデンマークのミットユランと1-1のドローに終わったスポルディング。
アウェイでの第2レグでは、スポルディングは守田がダブルボランチに復帰、前線がパウリーニョ、ペドロ・ゴンサウヴェス、エドワーズを並べた3-4-2-1の形。対するミットユランは4-3-3のフォーメーション。
試合はホームのミットユランが前から積極的なハイプレスを仕掛け、ボールを奪ったらすぐさまサイドにボールを送って仕掛ける攻撃でスポルディングを押し込む流れ。スポルディングはなかなかビルドアップが出来ず、苦し紛れにロングボールを蹴り返す形が多い。
しかし先制したのはスポルディング。左のCKからゴール前で混戦となり、ジュステが反応したシュートはクロスバーに当たり、相手がクリアするもコアテスが頭でねじ込みゴールイン。
25分ぐらいからはミットユランのハイペースが落ち着き、どちらも中盤でパスを回す流れに変化する。32分にはミットユランがスルーパスからセルマニに抜け出されるが、トラップにもたついたところをエスガイオにクリアされる決定機。しかし前半36分、ミットユランはSBのパウリーニョが2枚目のイエローで退場、スポルディングは数的優位に立つ。
後半からは、ミットユランが第1戦でゴールを決めたエジプトのアーシュールら3人を一気に投入、4-3-2のフォーメーションに変更する。後半2分には早速交代で入ったチルフィアがシュート。しかし5分、CKの流れからペドロ・ゴンサウヴェスのキックが相手に当たって浮いたボールをそのまま自らボレーで決めて追加点。ここで守田はお役御免。
20分を過ぎるとスポルディングは徐々にペースを緩め、ミットユランが敵陣へ攻め込む場面が増え始める。が、後半32分にペドロ・ゴンサウヴェスがカットインからシュート、これが相手に当たってコースが変わりラッキーな3点目。
トドメは、後半40分にミットユランのCBガーテンマンが後ろを確認せずGKレッスルにバックパスをすると、何とレッスルはゴールマウスを外れた場所に立っており、ボールはそのままコロコロとゴールインする、滅多にお目にかかれない珍プレイで4点目、これで完全に勝負が決まり、スポルディングが決勝トーナメントへと駒を進めた。
守田が先発に復帰しての4-0快勝だから、よほど守田が貢献したのかと思いきや、ぶっちゃけあまり関係なかったね(苦笑)。怪我明けというのもあってか、無理せず守備的にバランスを取るプレイが多くて、好調時のようなあらゆるスペースに入り込んで攻撃を活性化させるようなプレイは少なかった。まあ次のアーセナル戦に期待だね。