今朝行われたチャンピオンズリーグベスト16のナポリ戦では敗戦を喫してしまったようだが、その前に行われたリーグ戦、6位のフランクフルトと9位のブレーメンの試合を先に観戦。
フランクフルトのフォーメーションは3-4-2-1で、コロ・ムアニ、ゲッツェ、リンストロムの3トップに、ボランチが鎌田とソウ、長谷部はナポリ戦に温存でベンチからのスタート。対するブレーメンは3-1-4-2の形。
試合の序盤はブレーメンが積極的に前へ出て、フランクフルトがやや押される展開。しかし8分に左サイドでのマックスのFKからファーでヤキッチが折り返し、これがフリードルにあたってオウンゴール、フランクフルトが幸運な先制点を挙げる。
さらに12分、スローインから鎌田が前線へ飛び出し、それにゲッツェがパスを合わせてGKと1対1になるが、シュートの場面で相手のスライディングを受けてシュートは大きくふかしてしまう。その後は一進一退の展開、鎌田はソウよりも少し上がった位置でのプレイが多くなるが、あまり良い形でボールを持つシーンが無い。
前半ロスタイムにリンストロムが左サイドを抜け出し、ヒールパスをオーバーラップしてきたマックスが折り返し、ゲッツェがスルーした裏に入ったリンストロムがシュートも枠外。
後半7分、マックスが左サイドからクロス、コロ・ムアニのヘディングはブレーメンGKパヴレンカが至近距離でセーブ、しかしこぼれ球をクナウフが折り返すと、今度はコロ・ムアニが押し込んでフランクフルトが追加点。
しかし試合はずっと膠着状態。後半40分にフランクフルトはカウンターからクナウフがクロス、こぼれ球をソウがシュートもパヴレンカがセーブ。ブレーメンは後半ロスタイムにドイツ代表フュルクルクがゴールを決めたかに見えたがオフサイド。そしてそのまま2-0で試合終了。フランクフルトが2試合ぶりの勝利を手にした。
ボランチは、自陣で相手の攻撃を未然に防ぐポジションを取り、味方のDFからボールを受けたら体を使って確実にキープ、パスは遠くに大きく確実が原則、攻撃参加はあくまでバランスを見ながら、というのがプレイの原則だと思っている。
それに比べると、鎌田のプレイは守備よりも攻撃時に自分がフリーになれるポジションを取る場合が多く、ボールを受けても軽いワンタッチパスが中心で、中盤で時間を作ってゲームを組み立てる意識が薄い。インサイドハーフとしてならともかく、ダブルボランチとしてはどうかなと思うのが正直なところ。果たしてこのスタイルがナポリにどこまで通用したのか、また注目してみたいと思う。