前節は首位のバイエルン相手にドローと、公式戦は7戦負けなしで6位と好調のフランクフルト。今節は17位とブービーに位置するヘルタ・ベルリンとホームで対戦。
フランクフルトのフォーメーションは3-4-2-1で、長谷部が前節に引き続いてリベロで先発、鎌田はボランチ、左WBにはPSVから伊籍したマックスが初先発、3トップはコロ・ムアニ、ゲッツェ、リンストロムの並びでスタート。対するヘルタは4-3-3の形。
試合はどちらもコンパクトな布陣で目まぐるしく攻守が切り替わる展開の中、20分にフランクフルトは右WBブタが相手のパスミスを拾ってドリブル、ワンツーからクロスをファーに上げ、コロ・ムアニがえぐった動きをウレモビッチに倒されPK、コロ・ムアニ自身が決めてフランクフルトが先制。
ヘルタも反撃の勢いを少しは見せたのだが、28分に右サイドでゲッツェのパスを受けたリンストロムから中央へスルーパス、これをDFライン間を飛び出したコロ・ムアニがきっちり流し込みフランクフルトが追加点。
17分にヘルタはゴール前での折り返しからシュートも、フランクフルトGKトラップがファインセーブ。そこからヘルタの攻勢が続くも、長谷部を中心とした守備陣は冷静に対処、苦しい時間帯を凌ぐ。後半29分に鎌田、マックス、リンストロムが交代で下がる。
そこからは再びフランクフルトがペースを握り、無理に前へと出るヘルタに対して何度かカウンターを仕掛ける。後半39分にはコロ・ムアニが下がってフランクフルトが逃げ切りの態勢。終盤にゲッツェが2度の決定機を作るも決められず。
しかし後半ロスタイム、CKの流れからトゥータがクロス、相手のクリアをブタがダイレクトで流し込み3点目、これで完全に勝負あり。このまま3-0で試合終了、フランクフルトがリーグ5位に浮上した。
長谷部は当たり前のように先発出場、彼が出場するとDFラインがしっかり押し上げて守備ブロックが安定するのはいつもどおり。ボランチで出場した鎌田は、ポジショニングがあまり良くなくて、パスの受け手に対する予測ができず、ボールを持たれてから慌てて寄せに行ってかわされたり、ボランチとしてはまだまだ修行中だなと。長谷部の指導で何とかレベルアップしてもらいたい。