リーグ再開後は未勝利、上田もノーゴールと調子が上がらない10位のセルクル・ブルージュは、現在リーグ2位と絶好調のユニオン・サンジロワーズとホームで対戦。ブルージュは3-4-2-1のフォーメーションで上田は1トップ、サンジロワーズは3-1-4-2で、怪我から復帰した町田が3バックの左でスタメン起用。
試合はどちらもリスクオフでロングボール中心の組み立て。上田はなかなかマイボールをキープできない。6分に、サンジロワーズはセカンドボールを拾ってニルソンが完全にDFラインを抜け出すもブルージュGKマイェツキが飛び出してファインセーブ。
10分を過ぎると、サンジロワーズが完全にボールを支配する流れ。ブルージュはそもそも上田のところまでほとんどボールがやって来ない。たまに来たと思ったらアバウトなロングボールでマッチアップするバージェスに跳ね返される。
これまでシュートが零だったブルージュは、前半37分に右からのクロスに上田が中に飛び込むが、ファーに流れたボールをデマンが合わせてようやくこの試合最初のシュート。2分後にはブルージュが高い位置でボールを奪って最後はロペスがシュートもゴール左へ。41分には上田のスルーパスがカットされる。
ブルージュは後半からデンキーが1トップに入り、グボホと上田が2シャドーに並ぶ形でスタート。17分にはデンキーが得意のポストプレイから反転、オーバーラップした上田にパスもタイミングが合わず。22分には左サイドでボールを受けた上田がカットインからミドルもバーの上。
すると後半23分、ブルージュは右からPA内に入り込んだソマースにフランシスからスルーパスが通り、しっかりトラップからゴール左に決めて先制点をゲットする。そこからはサンジロワーズが攻勢、37分にスローインからの展開で右からアマニのクロスをニルソンが押し込んで同点。
後半39分には、デンキーから漏れたボールを上田がゴールを背にしてキープ、そこからソマースのクロスに上田がヘッドもオフサイド。43分にはサンジロワーズのFKから連続して決定的なヘッドもマイェツキが防ぐ。後半ロスタイム、デンキーからのパスをPA内で受けた上田が折り返すも、味方と合わず得点ならず。試合はそのまま1-1のドロー、痛み分けで試合終了。
上田は、1トップの位置ではさっぱりで、シャドーになってから少し存在感が出たかな。欧州リーグでも中堅以下のチームは、だいたい1トップに良い形で縦パスが入る事は稀で、しかも中盤の選手が押し上げるタイミングが遅く、大迫も非常に苦労していたぐらいで、上田にはまだ荷が重すぎる。何でポストが得意なデンキーがベンチだったのか謎。
町田については、特に大きなミスは無く怪我明けとは思えないぐらい守備面でフィットしていた。今期は出遅れていたけど、代表入りに向けて後半戦は調子を上げて欲しいね。