現在プレミアリーグで首位を快走しているアーセナルは、FAカップの3回戦でイングランド3部のオックスフォード・ユナイテッドと対戦。オックスフォードは4-2-3-1のフォーメーションで、アーセナルは4-3-3、リーグから7人を入れ替えたメンバーで、冨安は右SBとして昨年の11月以来の先発。試合はもちろんアーセナルがボールを支配、冨安も非常に高い位置を取って2バック状態。しかしオックスフォードはすぐプレスの態勢を整え、アーセナルは中盤のメンバーが大きく変わっているのもあってパスワークがギクシャク、冨安が上がっても良いタイミングでボールが出てこない。ようやく16分にサカからパスが出て冨安がクロスも、GKにキャッチされる。ここまでシュートが無かったアーセナルは、ようやく33分から連続攻撃、サカから下げて冨安のクロスは相手に引っかかるが、ロコンガがアーセナルの初シュート。36分にはスローインから冨安がPA内に切れ込むがボールは流れてしまう。後半もアーセナルは低調な立ち上がり。中盤をマッチアップで抑えられているのでビルドアップが機能せず、冨安にボールが回ってもマークがついたサカへ縦に当てるだけしかなく、そこで攻撃が詰まってしまう。後半15分にティアニーとロコンガが下がってジャカとジンチェンコが入る。すると早速ジンチェンコの展開パスからジャカが粘ってFKを得ると、ビエイラのキックをエルネニーがフリーで飛び込みヘディング、やっとこさアーセナルが先制点をゲットする。さらに25分、アーセナルは相手の縦パスをカットすると、ビエイラのスルーパスにエンケティアが抜け出しGKを交わして追加点。後半30分にサカに代えてスミス・ロウが怪我から4ヶ月ぶりの復帰。その直後にカウンターからマルティネッリがドリブルからスルーパス、エンケティアが流し込み3点目。35分にまたカウンターから今度はスミス・ロウがシュートの場面はあったが左へ外れる。ここで冨安はお役御免。このままアーセナルは0-3で勝利、4回戦はマンチェスター・シティとの大一番となった。冨安については、守備の対応はほぼミスが無かったが、ボールを奪ってからのパスが味方の無いところに飛んだり、相手に渡ったりとミスが多く、クロスも精度が悪くて試合勘の無さが響いた格好になった。怪我なく80分やれた事は良かったので、これから出場時間を増やして試合勘を整えて欲しい。