「フィジカル自慢のセネガルだったが相手が悪すぎた」カタールW杯ベスト16 イングランド-セネガル

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グループBを首位で突破したイングランドと、グループAをオランダに続く2位で勝ち抜けたセネガルとのベスト16。イングランドはケイン、フォーデン、サカの3トップを並べた4-3-3。対するセネガルは1トップがディア、トップ下にエンディアエが入った4-4-1-1のフォーメーション。

試合は、イングランドがボールを保持して、セネガルは4-4-2のブロックを自陣に引いて守る流れがずっと続く。むしろ、前半30分にセネガルがカウンターからスルーパスにディアがシュート、イングランドGKピックフォードがかろうじて腕に当ててゴールならず。

それまでずっとセネガルを攻めあぐねていたイングランドだったが、前半39分に左サイドでのパス交換から、攻撃参加したベリンガムにケインのスルーパスが通り、折り返しをヘンダーソンが合わせ、この試合2本目のシュートでゴールを決める。

ビハインドを負ったセネガルがDFラインを上げ始めると、とたんにイングランドが裏を取ってチャンスを作るシーンが多くなり、前半ロスタイム3分には自陣からのカウンターでベリンガムがドリブルで持ち上がり、フォーデンのダイレクトパスから最後はケインが今大会初ゴールを決め。イングランドが追加点。

後半、2点ビハインドのセネガルだがペースはあまり上がらず、イングランドが落ち着いて試合運びをする流れ。すると後半12分に左サイドでイングランドにボールを繋がれ、フォーデンの股抜きの折り返しにサカが押し込んで3点目。

ここでイングランドはサカとフォーデンに代えてグリーリッシュとラッシュフォードという贅沢な交代。さらに32分にはベリンガムとストーンズに代わってマウントとダイアーを入れる余裕ぶり、その後もボールをキープするイングランドは、37分にフィリップスを投入。

ようやく39分に、セネガルはアーリークロスにヘディングシュートも大きく枠外。44分にも右SBサバリのオーバーラップから折り返しをサーがシュートも宇宙開発。そしてそのままスコアは動かず、イングランドが危なげなくベスト8へ進出した。

セネガルは身体能力が売りのチームなんだけど、フィジカルモンスターと常時相対しているプレミアで活躍しているイングランド相手には、その強みが全く通用しない。攻撃もサイド突破からクロス、跳ね返りをミドルだけで単調。四ツ相撲が得意な横綱と小結ががっぷり組んで、すんなり横綱が寄り切った感じ。

イングランドの準々決勝の相手は、今大会優勝候補のフランス。選手層的にはイングランドのほうが上だが、異次元のエムバペを擁するフランスにどう対抗するのか。ここで勝ったほうは優勝が視野に入ってくるだけに、今大会で一番の注目試合になるだろう。

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