さすがに午前0時からの生放送を見るのは、社畜の身としては続行不可能なので、昨晩は録画しておいたフランス対ポーランドのベスト16を録画観戦。
グループリーグ最初の2戦で勝利して勝ち抜けを決め、3戦目は完全ターンオーバーで戦力を温存したフランスと、3位のメキシコとは得失点差1で勝ち抜けを決めたポーランドとの対戦。
フランスのフォーメーションは4-2-3-1で、1トップがジルー、2列目がエムバペ、グリーズマン、デンベレのベストメンバー。対するポーランドはレヴァンドフスキが1トップの4-1-4-1の形。
ポーランドは4-1-4-1のコンパクトなブロックを自陣に引き、フランスはパスよりもサイドチェンジを多用してサイド攻撃を狙う形。ポーランドはロングボールを高いフランスのDFライン裏へ蹴り込み、そこからラインをぐっと上げてセカンドボールを狙う形。
10分ぐらいに、エムバペが2度ドリブルで突破してクロスのチャンス。エムバペはトップスピードが速いだけじゃなく、そこから急減速して安定した状態で正確なキックが出来る点にある。そしてサイドだけじゃなく、グリーズマンが中盤で縦パスを受けて、早いタイミングでスルーパスを繰り出すスキの無さ。
12分にはチュアメニの強烈なミドルをシュチェスニーがかろうじて弾き、17分にはデンベレがドリブルからシュートと、フランスのシュートが雨あられ。しかしポーランドも、21分にカウンターから相手のクリアを拾ったレヴァンドフスキがわずかに右へ外す強烈なシュート。そこから初めてポーランドがボールを握る流れが続く。
32分に、ポーランドはゴール前25mでFKを得るが、レヴァンドフスキのキックは壁。34分には右SBのキャッシュがフリーで走り込みミドルとチャンスを作る。さらに38分にはスローインから左サイドをえぐって折り返しをジエリンスキがフリーでシュート、フランスGKロリスが弾いたこぼれ球をシュートは、ライン際でヴァランがクリアと、立て続けの決定機を決められない。
すると今度はフランスにチャンス、44分に右から中へ展開、エムバペから早いタイミングでスルーパスが出ると、反応したジルーが振り向きざまにシュートを決めてフランスが先制する。ポーランドはロスタイムにもシュートの場面はあったがサイドネット。
前半はフランスが最初からペースを握る。12分にエムバペの強引なシュートが相手に当たってわずかに外れる。13分にはジルーがオーバーヘッドを決めたがその前にファールの判定。18分にはPA内でエムバペが足を止めた状態から股抜きワンツーでシュートもヒットせず。20分にはクンデのクロスにジルーがニアで合わせるもわずかに外れる。
その後はポーランドが4-4-2に変更してDFラインを上げて来るが、後半39分にフランスのゴール前からグリーズマンがジルーにミドルパス、デンベレのクロスをファーで受けたエムバペが強烈なシュートを左上隅にぶち込み、フランスが追加点。
ポーランドは2点ビハインドになったが、疲れからかなかなか良い攻撃が作れず、フランスが試合をコントロール。すると後半ロスタイム、左サイドからテュラムのパスを受けたエムバペが、今度はファーへ巻いて決めるシュートを決めて3点目。
これで完全に勝負はついたのだが、ロスタイム6分に、フランスはウパメカノがクロスを手に当ててしまいPK。レヴァンドフスキのキックはロリスが止めたが、キックの前にフランスの選手がPAに入ったという判定でやり直し。今度はタイミングを外すキックを決めてポーランドが1点を返すが、試合はそこまで。フランスが順当にベスト8へ進出した。
グループリーグでも思ったのだが、そんなにフランスは戦術的に目立った事はしてないんだけど、チーター・エムバペを筆頭に個人能力だけで無理やり得点をもぎ取ってしまう。そしてグリーズマンがまさにフランスの”グリース”としてピッチのあちこちに顔を出してチーター連中にボールを配給する。今大会は間違いなくフランスとブラジルが決勝カードの大本命だろう。