「教え子の快進撃にハリルホジッチは何を思う」カタールW杯グループF ベルギー-モロッコ

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初戦でカナダに勝利した世界ランク2位のベルギーは、クロアチアに引き分けたモロッコと2戦目で対戦。モロッコはW杯予選を勝ち抜いた後に、それまでチームを率いていたハリルホジッチ監督が選手との確執で解任されるという、4年前の日本と全く同じパターンで監督が変わっている。

ベルギーのフォーメーションは3-1-4-2で、デ・ブライネとバチュアイの2トップに。アザール兄弟が左のSHとインサイドハーフ、アンカーがヴィツェル、3バックがフェルトンゲンとアルデルヴァイレルト、ムニエと日本が対戦した時と変わらないメンバーが並ぶ。モロッコは4-3-3の形で、ハキミとツィエクの両スターもスタメンに並ぶ。

最初の決定機はベルギー、前半5分にカウンターからバチュアイが抜け出してシュートもモロッコGKムニルが体で防ぐ。その後もベルギーがボールを支配、サイドチェンジで基点を作って攻め立て、何度もセットプレイの場面を作るが得点だけがなかなか決められない。

前半25分を過ぎると、逆にベルギーのペースが落ちてモロッコがボールを保持するようになる。35分には右サイドをハキミが抜け出しそのままシュートも、ボールはバーの上。後半40分には左サイドからデ・ブライネが直接FKを狙うがこれも上に外れる。

モロッコは前半ロスタイムにカウンターからゴール右でFKを得ると、ツィエクのキックがニアに決まったかに見えたが、サイスがキックの際にオフサイドの位置にいたという判定でノーゴール、スコアレスで前半を折り返す。

後半もペースが上がらないベルギーに対して、モロッコは5分にまず右サイドからツィエクがカットインからシュート。ベルギーも7分に右サイドからエデン・アザールがミドルもモロッコGKムニルが防ぐ。モロッコは11分に、ブファルが左サイドから強烈なミドルもわずかに外れる。

ベルギーは後半15分にエデン・アザールとオナナを下げてメルテンスとティーレマンスを投入。20分過ぎには久々に連続攻撃を仕掛けるも、バチュアイのシュートは相手に当たってムニルにキャッチされる。そしてモロッコもハキミを下げて、サビリとアティヤト・アラーを投入。

すると後半27分、モロッコは左サイドの深い位置でFKを得ると、サビリの放ったキックが直接ニアに決まってしまい、モロッコがとうとう先制点をゲットする。ここで慌ててベルギーは、ブライトンで三笘のチームメイトであるトロサールを投入。勢いに乗りたいベルギーだが、イマイチ全体の運動量が上がらない。

後半36分には、ベルギーが怪我で出番が無かったルカクを投入するが、モロッコは5バックにシフトしてサイドからのクロスを跳ね返す。そして後半ロスタイム2分、モロッコはGKからのロングフィードを拾ってツィエクが抜け出し、マイナスの折り返しをアブカウが押し込み、モロッコが勝利を決定づける追加点。

試合はそのまま0-2で試合終了。ベテランが多いせいか、ベルギーは攻守の切り替えが明らかにモロッコに比べて鈍かった。決勝トーナメントに体調を合わせているのかもしれないが、最終節は首位のクロアチア相手に勝利が必要な崖っぷちになってしまった。

モロッコはハリルホジッチが率いているのを見たかったけど、彼が代表から追放しようとしていたツィエクが大活躍していたので、モロッコ的には監督交代が大当たりになってしまったね。最終戦は最下位カナダが相手だが、ここでコロッと負ける可能性があるのもアフリカ勢。この勢いを保って行けるのかどうか。

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