明日からいよいよ開幕するワールドカップカタール大会。優勝を占う上で一番のポイントとなりそうなのが、中東ならではの暑さと過密日程ではないかと思います。
つまり、選手層が厚くて運動量に頼らないサッカーでも勝てるチーム。その意味でやはり筆頭になるのが、今大会の大本命であるブラジル。ネイマール、ヴィニシウス・ジュニオール、ハフィーニャ、アントニー、リシャルリソン、ガブリエウ・ジェズス、ロドリゴ、ガブリエウ・マルティネッリと、ビッグクラブでバリバリのレギュラーを張っているFWをこれだけ豊富に揃えるチームは他にありません。南米予選17試合を5失点で切り抜けたように守備も堅く、欠点がありません。
対抗はフランス。ポグバやキンペンベ、エンクンクなど怪我人が多いのが気がかりですが、代役で呼ばれたのがフランクフルトで絶好調のコロ・ムアニと、選手層の厚さは他の追随を許しません。バロンドールを取ったベンゼマ、エンバペ、グリーズマンのコンビネーションは破壊力抜群。ただ、内紛がお家芸な国なので、デシャン監督がどれだけしっかりチームを引き締められるかがポイントでしょう。
3番手はアルゼンチン。これが最後のW杯になるであろうリオネル・メッシが、ラウタロ・マルティネスという相棒を得てようやくチームにフィット。デ・パウル、ディマリアと中盤の選手も好調、テストマッチではUAEを5-0で粉砕と波に乗っています。
ベスト4の最後はイングランド。ハリー・ケイン、サカ、フォーデン、マウント、ベリンガム、ウォーカー、アレクサンダー・アーノルドと各ポジションに実力者が揃っている。グループBはイラン、アメリカ、ウェールズと容易い相手で日程的にも有利。決勝トーナメントにパワーを温存できるはず。
日本と対戦するドイツは、ハイプレス頼りなサッカーが気候と日程には逆効果になると予想。スペインは好調のソシエダからは1人も選ばれていないなど、バルサ色が強い選考がカタールでは裏目に出そうな気配。前回3位のベルギーは、主力選手がベテランの域に入っており、スタミナの面で不安視されます。
そして日本は・・・まあ普通に考えたらグループ3位で敗退濃厚。やっぱまともなFWがいない事と、選手層の薄さ、直前に怪我や病気の選手が多くて調子が戻りきらない心配、何より戦術は選手任せなところがマイナス。さて本番はいったいどうなりますやら。
