「絶滅寸前の3-3-1-3で岡田サッカーを目指す熊本、J1昇格ならず」J1参入プレーオフ決定戦 京都サンガ-ロアッソ熊本

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J2の3位から6位までのチームがトーナメント形式で戦い、勝ち抜けた1チームがJ1の16位と来期のJ1の座をかけて戦う一発勝負。J1側の京都サンガがホームで、J2側のロアッソ熊本がアウェイ、しかも引き分けだと京都が残留というJ1に有利なレギュレーション、京都のフォーメーションは4-3-3、熊本は何と既に絶滅したかと思われた3-3-1-3という超攻撃的布陣でスタート。

試合は狭いトライアングルを作ってショートパスを繋いで攻める熊本に対して、引き分け以上で良い京都はじっくり守ってロングボールでサイドのスペースを狙うサッカーを展開する。

17分には熊本がワンツーから坂本がPA内に入ってシュートもカットされる。京都も22分に右サイドの突破からクロスにファーで豊川が合わせたが枠に飛ばせず。36分には熊本が左からのクロスにシュートも豊川にブロックされる。38分には熊本が高い位置で奪い、高橋がシュートも京都GK上福元が横っ飛びでセーブする。

その直後に試合は動く。GKからのフィードに競り合ってボールを拾った松田からDFの裏へ浮き球パス、相手がクリア出来ずに流れたボールに豊川が反応、GKの飛び出しを見て流し込みJ1の京都が先制する。

後半も開始早々に京都の川崎が惜しいシュートを放つ。10分には左からのクロスに熊本の杉山がフリーでヘッドも上福元がセーブ。その後は一進一退の展開が続いたが、23分にニアに飛び込んだニヨハがヘディングを流し込んで京都が同点に追いつく。ここで京都はウタカを投入。

このまま同点で試合が終わるとかと思われたが、後半ロスタイム2分に京都のCKからシュートをウタカがブロック、そのこぼれ球からまたシュートもゴールポストに当たり、熊本は勝ち越しのチャンスをものにする事が出来ない。そして試合は1-1で終了、京都がJ1残留を果たした。

京都はほっと胸をなで下ろしたところだろうが、得点力不足はあまりに深刻で、ポストウタカの戦力補強は来期の残留に向けて必須。熊本は本当に惜しかった。何より、3-3-1-3という絶滅寸前のフォーメーションで「接近・展開・連続」の旧岡田サッカーを実現しようとしている事に感動した。来期は点を取れるタレントを補強して自動昇格でJ1に上がって来て欲しいね。

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