2019年からブライトンを率いていたグレアム・ポッター監督が9月にチェルシーへ引き抜かれ、ブライトンは新たにロベルト・デ・ゼルビ監督を招聘、新旧監督が相まみえる状態になった試合。
ホームのブライトンは4-2-3-1のフォーメーションで、トロサールがトップ下、三笘が左のSHという、ポッター監督時代には無かったトロサールと三笘の同時起用に踏み切って来た。
試合はいきなり前半3分、相手のクリアをカットしたボールを拾ったトロサールがPA内で浮かせたシュート、直後のCKからエストゥピニャンのシュートと、どちらもチアゴ・シウバがゴールライン上でクリアする決定機。
すると前半5分、相手のパスミスを拾った三笘ががPA内でDFを2人引き付けてトロサールにパス、トロサールが足技でGKケパを交わしてゴールを決め、三笘がプレミアリーグ初アシスト。
13分には後ろに下がった三笘からダイレクトパスがオーバーラップしたエストゥピニャンに渡りチャンスを作る。さらに14分、ブライトンのCKがロフタス・チークの膝に当ってオウンゴール、ブライトンが追加点を決める。
チェルシーも18分にPA内でラストパスを受けたギャラハーのシュートはブライトンGKサンチェスが飛び出してセーブ、こぼれ球をプリシッチが狙うがシュートは枠の外へ。20分にも左からのクロスにギャラハーがヘッドで流すも、これまたサンチェスがファインセーブ。
その後はチェルシーがボールを保持する時間帯が続くが、ブライトンは守備に下がらず三笘が高い位置をキープ、40分にはマーチからのサイドチェンジが通って三笘がギリギリ折り返すもタッチラインに流れてしまう。
すると前半42分、左サイドで三笘が前を向いてドリブルで相手陣内に侵入すると、最後はオーバーラップしたエストゥピニャンにパスが通り、中に入った三笘をカバーしてスライディングしたチャロバーの足に当ってまたしてもオウンゴール、ブライトンが3点目を追加する。
後半に入ると、2分に三笘と競ったロフタス・チークが落としてからのクロスに、ハヴァーツが飛び込んでチェルシーが1点を返す。その直後に三笘が左サイドでドリブル、折り返しはフリーだったララーナとわずかに合わずアシストならず。
そこからは圧倒的にチェルシーがボールを支配、16分にはロフタス・チークが強烈なシュートを放つと、19分にはスターリングとククレジャに代えてオーバメヤン、チルウェルを投入する。
20分には、後半から入ったチェルシーGKメンディのパスを拾った三笘からトロサールにパス、しかしシュートはGK正面で2アシスト目ならず。36分にはオーバメヤンのシュートをブライトンGKサンチェスがセーブ。そして後半27分には三笘が下がる。
防戦一方のブライトンは、後半33分にカウンターからエンシソがコネてからシュートもGK正面。チェルシーは後半40分に右からの折り返しをフリーになっていたハヴァーツがシュートもバーの上。ここでブライトンはトロサールがお役御免。
後半ロスタイム、ブライトンは相手のミスパスを拾ってエンシソがミドル、これはGKに弾かれたがまたエンシソがシュート、こぼれ球をグロスが押し込み4点目、これで完全に勝負あり。
三笘はプレミアリーグでの初アシストを記録するなど攻撃面で大きな貢献、SHのポジションだが守備の戻りを免除されているのを見ても、かなり監督からは攻撃のキーマンとして期待されているように見える。今まではWBとしてトロサールの控えという扱いだったが、両立が可能になった事でさらに出番は増えそうである。