「前田が憑依したような猛然プレスで久保がアシスト」スペイン・リーガエスパニョーラ第6節 レアル・ソシエダ-エスパニョール・バルセロナ

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前のヨーロッパリーグはベンチスタートながら、決勝ゴールのアシストを決めた久保は、リーグ戦では2試合連続の先発出場。

現在リーグは11位のソシエダは、フォーメーションは中盤ダイアモンドの4-4-2で、久保はセルロートと並んで2トップの一角、トップ下にはダビド・シルバが入る形。対する15位のエスパニョールは5-3-2の守備的布陣。

これまではダビド・シルバと久保の役割が曖昧で、体格や繊細なボールタッチが似ているために、試合の中で見間違えが多かった2人だが、最近は久保が左サイドに張ったり前線に飛び出したりとボールの受け手になるプレイが多く、ダビド・シルバは中盤に下がってゲームメイクと、役割分担が見られるようになっている。

前半11分にスビメンディの縦パスを受けた久保が左サイドからクロスもファーに流れる。15分には相手ゴール前での展開から最後は久保がシュートもGKにキャッチされる。しかし17分、相手の右CBカレロがGKフェルナンデスにバックパス、これを久保が猛然と追いかけ、フェルナンデスに後ろから蹴られて倒れたこぼれ球をセルロートが押し込み、結果としては久保のアシストで先制する。

が、その3分後にはエスパニョールがショートコーナーからサイドに振ってのリターンに、ソシエダの守備が全く対応できず、完全にフリーとなっていたエスポシトがダイレクトで押し込みあっという間に同点とされてしまう。

29分にはダビド・シルバからの展開パスに久保が合わない残念シーンはあったが、その直後に中盤の高い位置でメリーノがボールを奪い、後ろから攻撃参加したメンデスがラストパスをワントラップから左足で冷静に流し込んで再び勝ち越し。

後半になると、エスパニョールはロングボールを前線に入れてソシエダのプレスを回避する策に出る。ソシエダはボールを奪う位置が高くできないので、なかなか前線に良い形でボールが入らない。

13分に、久保は低い位置でのダビド・シルバとのパス交換から、右サイドへアウトにかけた展開パスからセルロートのシュートを演出する。17分には左CKから久保の蹴ったボールに、ニアにセルロートが入った裏のスペースにフリーでエルストンドが頭で合わせるも枠に入らず。

25分には、久保が左サイドへの動き直しにスビメンディからパスが出て、クロスがセルロートの足元に合うが相手にクリアされ、メリーノがシュートも大きく枠の外。30分には久保がバイタルでボールを受け、ドリブルからセルロートにパス、そこから繋いでダビド・シルバがシュートもゴール右。

34分には久保がバイタルでパスを受けてターン、左足でシュートもGK正面。その直後にもカウンターで久保がボールを受けてドリブル、セルロートにパスもシュートは相手に当たって枠外。ここで久保はチョーと代わってお役御免、ダビド・シルバもすぐに下がってソシエダは守備固め。

しかし毎回ダビド・シルバと久保がいなくなるとソシエダはボールの落ち着きどころが無くなり、自陣ゴール前に人が集まって防戦一方といういつものパターン。ロスタイムにはPA内から決定的なシュートを打たれるが何とかGKレミロがはじき出して防ぐ。そして1点差を守りきって試合終了。

久保は前田ばりのプレスで結果的に1アシスト。それ以外のプレイも良かっただけに、シュートは決めておきたかった。相変わらず蹴る瞬間に軸足を抜くフォームで蹴っているが、そろそろ威力よりもコントロールを重視したフォームに変えてもいいんじゃないだろうか。

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