今シーズンここまで0勝3分2敗と未勝利のシャルケは、開幕から5連敗中と勝ち点ゼロで最下位のボーフムとホームで対戦。どちらも負ければクビが噂される監督デスマッチ。フォーメーションはどちらも4-2-3-1で、吉田はCBで、浅野は左SHで先発。
試合はいきなり開始早々に、浅野が接触プレイで倒れてしまい、一度は復帰したがやはり動けず早くも退場してしまう。試合後の診断では、内側じん帯の部分断裂で4~6週間の離脱という事で、W杯の出場はかなり厳しくなってしまった。
その後も試合のペースはシャルケが握り、セットプレイを中心に何度かシュートチャンスを得るが、FKから吉田のヘッドが浮いた場面や、テロッデが抜け出してシュートをぎりぎりブロックされた場面のように、せっかくの決定機をなかなかものに出来ない。
逆に前半22分、ボーフムがカウンターからミドル、こぼれ球をツォラーに詰められるが吹かしてくれて助かる。35分にもDFラインの裏へグラウンダーのクロスを通されるが、ツォラーが空振ってまた命拾い。
すると前半38分、シャルケが中盤でボールを奪い、左サイドでパスを受けたビュルターがカットインからシュート、これはGKリーマンが弾いたものの、こぼれ球をドレクスラーが豪快に決めてシャルケが先制する。
後半になると、ボーフムが前からプレスを仕掛け、6分にスローインからホルトマンが裏を取り、折り返しをホフマンがシュートを放ち、ツォラーに当たって入ったゴールが一度はオフサイドと判定されるが、VARでゴールが認められる。
この後は互いにオープンな攻め合いになり、ゴール前でのシーンが増え始める。後半27分にシャルケが連続攻撃からサラサールの強烈なミドルもリーマンがファインセーブ。しかしその直後に得たFKでモールが低いボールを蹴り、これをボーフムDFマショビッチのオウンゴールを誘ってシャルケがリードする。
当然ボーフムは攻勢を強めるが、ラインを上げ過ぎない吉田は安心して見られる(笑)。ボーフムの人数をかけた攻撃を5バック状態でしっかり受け止めると、後半ロスタイム6分に長いFKからポルターがDFの前に入ってヘディングを決め、ダメ押しで試合終了。
これで開幕から6戦全敗となってしまったボーフムは、翌日にライス監督を解任。暫定監督としてU-19のチームを率いているハイコ・ブッチャー監督が指揮を取る事になった。